――――体はおもいで出来ている。
    血潮はで、心は白雪じゅんすい
    幾たびの時代ときを過ぎて不屈。
    ただの一度も血脈しょうどうに負けず、
    ただの一度も存在おのれを偽らない。
    彼の者かのじょは常に独り 深い根城で悲哀かなしみに泣く。
 
    故に、生涯いきることに意味はなく。
    その体は、きっとおもいで出来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白月は愛す 唯一の太陽を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時の流れは誰にも厳しく、とても残酷だ。

 誰もが逆流することを望み、だがそれを許すことは絶対にない。

 まるで川下へ下った水のように、決して上ることはない。

 時間は戻ることも止まることも知らず、未来永劫進み続ける。

 そこに人の命と比べること自体愚かで、果てしなく無駄な所業。

 だが、その差は唯一つ――――――無限と有限。

 

「今夜の月もあの頃≠ニ全く変わらないのね」

 

 誰に投げ掛けるでもなく、“彼女”は漆黒の空を見上げて、ぽつりと呟く。

 まるで、隣にいる愛しい人に思い出話を話すように、少し頬を緩ませて。

 それは今の月と思い出にある自分たちの関係が、共に変わらないことを言っているのだろうか。

 時間はいつも流れるが、頭上に輝く黄点の月は常に不変。

 

 ――――――私はイフって好きよ。

 

 それは嘗て彼女自身が言った言葉。

 ifという仮定の話は、未来の可能性を無限に高めてくれる。

 言わば、有限である可能性を無限へと変えてくれるもの。

 それは、人々の願いを束の間だけ適えてくれる魔法の言葉。

 だが、過ぎ去った時の流れを引き戻すifは、決して具現化することはない。

 

「人の活気、賑わい、笑い声、全て感じる。…………これが貴方が護った街よ」

 

 時代が移り変わり、彼女の見知らぬ建物ばかりが所狭しと立ち並んでいる。

 そう見える街でも、彼女にとっては良し悪し関係なく思い出深いものだった。

 今でも瞳を閉じればはっきりと思い出せることだろう。

 

 

 出会い頭理不尽に殺されたこと。

 混沌の魔王を無へと還したこと。

 永久を望んだ蛇を滅ぼしたこと。

 初めて人と想い合い愛したこと。

 

 

 忘れるには数多く、記憶≠ノ残るような衝撃が強すぎた。

 優しく温かい記憶≠ェ、まるで昨日の出来事のように鮮明に脳内で蘇る。

 その記憶≠ノは、いつでも“彼”がいた。

 

 

――――――し、きぃ……」

 

 

 高台にある建物から街全体を見下ろしていた彼女は、膝を抱えて座り込む。

 幸福感満載の感慨に浸り、涙腺が刺激されて瞳から涙が零れる。

 ぽろぽろと、閉じた瞳から止めどなく落ちる雫。

 蹲り、幼く小さい少女のような心を持った彼女は、ただ一言。

 

 

――――――逢いたいよぉ………」

 

 

 想いを綴った。

 思わず弱音を吐いて、泣き出してしまうほど彼女は弱かった。

 それは、彼女アルクェイド・ブリュンスタッドが三十年の眠りから目覚めた夜のことだった。

 一頻り泣いた後、彼女は自分に課せられた“仕事”のため、この街から離れた。

 この、故郷のような三咲の街を離れ、新たな死徒を狩る為に冬木という街へ旅立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 凍てつくように冷たい風が吹く街・冬木。

 現在冬季に入っている冬木の街は、一見何の変哲も無い普通の街のように見えるだろう。

 尤も、それは一般人≠ゥらの瞳に過ぎないが、見る人≠フ瞳には異なるはず。

 魔術に精通する人が、世間一般で言う魔術師≠ェ、冬木という土地を見ると一目で解かるに違いない。

 冬木の街には、日本最高峰の霊地と呼ばれるだけの由縁が、一目見ただけで感じることだろう。

 

 霊地としては名高いそんな地だが、逆にその高さが異常と声を挙げ、畏怖する人もいる。

 日本と言う限られた小さな敷地内で、それだけの霊地は何かしらの呪術が掛けられているのではないか、と。

 ………まぁ、管理している遠坂家現当主はそんなこと全く気にしていないのだが。

 ……………というか、現当主の性格からして、気にするどころかおそらくこう言い切るだろう。

 

『ふん、言いたい奴らは言わせておけばいいわ。

 どうせ、この地を統治出来るほどの器じゃない無能者たちの妬みか、

 抗弁することは出来ても魔術師としての資質は零の無能者たちの僻みか、

 のどちらかだろうし、相手するだけ疲れるわ。時間の無駄よ』

 

 と、全く悪びれた様子もなく、本当に興味なさそうに言うだろう。

 

 

 そんな、日本でも屈指の霊地である冬木で現在、とある戦争が繰り広げられていた。

 【資質ある魔術師】と【召喚された英霊】とが一組になり、最後の一組になるまで闘い続ける

 ――――――それは、バトルロイヤル。

 立ち向かう七組が望むのは、勝者にのみ得られる『聖杯』唯一つ。

 

 

「…………ん? 何なの、この魔力は…?」

 

 三咲から冬木へ飛んできたアルクェイドも、この街の異変に気付いたようだ。

 正確には、この地域全体に溢れる魔力の流れ、聖杯自身が持つ異常な魔力に。

 彼女は仕事である死徒をつい先ほど殲滅させてきて、これからどうするか迷っていたところだ。

 何か彼女の中で思うところがあったのかもしれない。

 彼女、アルクェイドはそうして、中でも一番気に感じた場所へと足を向ける。

 

 

 巨大な二つの魔力が絶えずせめぎ合う気配。

 高め合う魔力と削り合う魔力が一定周期の間隔で繰り返される。

 魔力を生み、練られ、弾け――――――アルクェイドには解かった。

 

――――――人間? ………ううん、違う」

 

 気になった魔力の大元は、おそらく人間からではない。

 人間というカテゴリ内の、魔術師という存在でもこれほどの魔力は極稀だ。

 彼女の敵である死徒ではないし、逆に仲間の真祖でもなく、更には憎き教会関係者でもない。

 感じる魔力の波動が、彼女にそう訴えている。

 だが、それでも、魔力の大きさが人間ではないことは確かだった。

 そこから導かれる結論は――――――人間以上の何者か。

 

「…………………」

 

 きっと、アルクェイドは気付いていないだろう。

 歩いていた足が、何時の間にか足早になっていることに。

 緊迫した面持ちのまま、彼女は無意識のまま空を駆ける。

 

――――――感じる。ヒトなんかよりも大きな魔力」

 

 その魔力は、胸が騒ぐような、嫌な感じを思い出させた。

 そう。その気持ちは三十年前も感じたあのイメージに非常に似ていた。

 互いの生死を賭けて、全能力を惜しむことなくぶつけ合う――――――殺し合い。

 

 そうして彼女は、奇妙な既視感を意識下に抱きつつ、死闘の地へと赴く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――私、遠坂凛は内心焦っていた。

 サーヴァントを召喚して聖杯戦争に参加することまでは、一欠片も問題なんてなかった。

 ………ただ、私の手違いでセイバーを召喚出来なかったことだけが、唯一にして最高の失敗。

 でも、それから色々と揉めた後和解して、実は私の引いたカードって凄いことに気付いた。

 妙に人間らしい感情を持った英霊なのよね、こいつってば。

 何の臆面もなくあんな恥ずかしいことを言ってきたりするし。

 ……………と、まぁそれで、街の地理を知ることを兼ねて敵の偵察に向かったんだけど、

 

「まさか初日から獲物が釣れるとは思ってなかったわ」

「………へ、言うじゃねぇか、嬢ちゃん」

 

 敵サーヴァントをこの眼でしっかりと視る。

 圧倒的速度で追い込み、不気味に伸びた槍で仕留めるこのサーヴァント――――ランサーを。

 

「敵サーヴァントを目の前にしてもそんな軽口を吐ける奴なんて、そういねぇぞ」

 

 学校の校庭に悠然と佇む蒼い影ランサー

 まるで鬼ごっこか何かを愉しんでいるかのようなその表情。

 英霊になる前からある癖なのか、妙に嬉しそうに語る仕草に少し呆けてしまう。

 でも、破壊や殺戮を好む反英雄でなかったことが、奴全体を観察すれば解かる。

 きっと奴はそんなことでは満足しない生き物なんだと、私自身が納得しているからだ。

 他の誰でもない、私自身が………。

 

「ま、仲良くお喋りなんて、戦場このばでは無意味なことだ。そろそろ本来の任務に移らせて貰うぜ」

「あら、サーヴァントにしては貴方それなりにお喋りなほうだと思うけど?」

「…………ちぃ」

 

 ほんのり軽く赤みを帯びた頬を掻いてる。

 そんなに恥ずかしいのなら喋りを減らして不意打ちでも仕掛けてくればいいのに。

 

――――――凛、下がってろ」

「あ?」

 

 今まで黙っていた私のサーヴァントが、ランサーの前に立ち塞がる。

 まるで、私を護るように――――というか、たぶんそうなんだけど。

 彼の背中は妙に寡黙だけど、常に私のことを考えてくれてることが伝わる。

 それが彼の強さであり、優しさ。

 

「へー、そいつが嬢ちゃんのサーヴァントか」

 

 瞳を細め、見下したように射抜く視線。

 一瞬で解かった。ランサーは、絶対的な死闘を望んでる。

 重暗い雰囲気というのにも関わらず、どこか背筋は氷に触れたような感じがしてならない。

 

 つぅ…と、頬を冷や汗が流れる。

 心臓の鼓動が煩いくらいに激しく跳ねて、手足が痺れたように固くなっているのがわかる。

 

 

 ――――――ヒュゥゥゥンッ!!

 

 

 長槍が空を舞い踊る。

 冷風が肌を突き刺す。

 

「テメェ……徒手空拳それでこのオレとろうってのか?」

 

 手足が―――固い…?

 違う!そうじゃないっ!

 手足は固まっているんじゃない!そうじゃないっ!

 手足は微かに震えている。怯えている。恐れている。

 そう――――脅えてるのだ。

 

 ランサーの槍が真っ直ぐ伸び、私を射程距離に捉える。

 それは、はっきりと貫通するようにブッ刺して、ぐりぐりと抉る。

 

 そう訴えている。

 奴の双眼が。

 奴の魔力が。

 奴の総てが。

 

 

 ――――――やっぱ、ヒトなんかじゃ英霊には敵わないなぁ。

 

 

 初めて聖杯戦争を体験してるのにそんなことを考えるなんて、私ってば結構余裕だったりする…?

 とは、微塵も思ってない。

 余裕ではないけど、妙にこいつ≠フ背中を見てると負ける気がしない。

 楯のようにランサーの前に立ち塞がる私のサーヴァントを見てると……。

 そう思う。

 ――――私が選んだカードは絶対的に最強!

 そう思っているはずなのに、もしこいつじゃないカードを引いたら、とは仮定したくなかった。

 ………おそらく勝ち残ることは難しい。

 何故かそう思う。先予見の力なんてないはずなのに、そう感じる。

 

 ……………なんて、IFなんて考えるだけ無駄ね。

 所詮、違う未来を想像するということは、今の自分を否定するということなんだから。

 冗談じゃない。私は自分で考えたにも関わらず、強くそう思った。

 私は今の生き方、人生のレールを間違えたなんて一回も思ったことないんだから。

 

 それにしても、何で、

 

「どうした? 何のサーヴァントか知らねぇが、武具を出しな?

 丸腰のヤツを殺すのはあまり趣味じゃねぇんだ」

 

 そう。

 彼≠ヘ何故無手のまま立っているのか。

 それも私の楯となり立ち塞がってから、何一つ言葉を発していない。

 長い間沈黙を守り、まるで何かを待っているような………………っ!?

 

「…………ま、まさか……アンタ」

 

 そうだ。そうに違いない。それ以外に理由などない。

 

 私は莫迦だ。何故気付かなかったのだろう。

 私は莫迦だ。何故応えてなかったのだろう。

 

 彼はこうしてずっと待っていたというのに。

 ………そう。彼は唯一つのことだけを待っていたのだ。

 

 ――――私の命令を。

 ――――主の命令を。

 

 ――――――黙って一つの言葉を待っていたんだ。

 

 

「そうね。ここでアンタの力を見極めさせてもらうわ。遠慮なんて必要からランサーこいつを倒しなさい」

 

 

 心の中で深く謝罪した後、私は契約を結んだサーヴァントに命令を放った。

 

 我ながら無茶苦茶な命令だと思うけど、その反面最も私らしい命令だと思う。

 

 でも、アンタなら出来ると判断した私の目は間違ってないはず。

 

 頼むわよ、私のサーヴァント――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――アサシン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人間以上の何者か、という桁外れの魔力を感じてアルクェイドは其処に辿り着いた。

 凡そ魔力とは関係ないような、どこの土地にもある普通の高校の校庭に。

 高校の建物自体に魔力の結界でもあるのか、殺意という思いが渦巻いている。

 その渦の中心にいるのは蒼の男と、対峙している女の魔術師と、彼女に仕える一人の男。

 

 蒼の男が手にしている槍に、呪いを含んだ魔力を感じ取れる。

 現に彼の魔力が三人の中では群を抜いて高かった。

 

――――――な、に…………あれ?」

 

 アルクェイドも初めて視たのだろう。

 生涯を通して英雄と呼ばれた者が召喚され、魔術師と一組になり勝ち残る聖杯戦争を。

 視界に映る光景、感じ取れる魔力の高さ、異常な事態に、ただ驚愕を表現するだけの彼女。

 ………尤も、一番ありえないのは真祖の姫である彼女だが。

 なぜなら、己自身の存在がどれほど凄いか全く自覚していないからである。

 

―――――――――ッ!?」

 

 視界にある一点≠映して、アルクェイドは驚く。

 その驚きは咽喉に出掛かった声を完全に押し殺すほど強烈な衝撃を与えるものだった。

 

 体は震えを憶え、

 瞳は瞬きを忘れ、

 

 唯それ≠セけを見つめる。

 

「…………………………………う……………そ…」

 

 辛うじて口を吐いて出た言葉は、とても信じられるものではなかった。

 見ている瞳を根本的に全否定する意味合いを持つ言葉。

 ――――幻でも見ているのではないだろうか。

 そう思わざるを得ない光景に、知らず知らずのうちにそう口にしていた。

 

 だが、可笑しなことに願望はそれを全否定している。

 それが紛れもない真実であることを望み、それが嘘でないことを理解している。

 

 

 

 

 

――――――――――志、貴………」

 

 

 

 

 

 

 赤い女の傍に立つサーヴァントを見て、一言。

 か細く震えるような、小さな声でそう呟いた。

 瞳には今にも零れ落ちそうなほど涙を浮かべて、愛しい名をはっきりと呼んだのだ。

 願望が生み出す幻想ではなく、紛れもない現実に存在する本物の彼―――遠野志貴―――を、呼んだのだ。

 一度その名を口に出してしまえば、後は歯止めが聞かなくなった機械のように呼び続ける。

 

 

 ―――――――――志貴。志貴。志貴、志貴、志貴、志貴志貴志貴………。

 

 

 

 より記憶を鮮明に思い出すが如く。

 より存在をその身に感じるが如く。

 

 それでいて頭に占めることは何もなく、ただ無心に彼の名を呼ぶ。

 

 

――――――志貴っ!!」

 

「「「…ッ!?」」」

 

 

 木々がその音で揺れるほど澄んだ声。

 それに反応した三人が一斉に、叫んだアルクェイドを視界に捉える。

 吃驚した様子をしているが、そんなことはお構いなしとばかりに彼女は走る。

 距離にしてほんの僅かだが、どこか必死さが伺えるような勢いで彼女は走る。

 

 ――――駆ける。

 蒼の男・ランサーと、赤の女・遠坂凛の間目掛けて。

 ――――駆ける。

 アサシンのサーヴァントとして召喚された男・遠野志貴の元へ。

 

 

 数え切れないほど想い、最も逢いたかった人に、

 

 

 

――――――志、貴ぃ!!」

「……………………あ、アルクェイド!?……………な、なのか…!?」

 

 

 

 思いっきり抱きついた。

 久しぶりに出逢えた愛しき人は、昔と何ら変わりなく彼であり彼だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから何があったのかというと………。

 

 

 

 

 

「はァ!? テメェが真祖の姫様だァ!?」

 

 

「志貴。私ずっと寂しかったんだからねっ!!」

 

 

「ふふん。これで今回の聖杯戦争は貰ったも同然ね」

 

 

「俺もアルクェイドに逢いたかったよ」

 

 

「遠野君から離れなさい! こんのぉ………あーぱー吸血鬼っ!!」

 

 

 

 

 結局、サーヴァントの他に最強とも呼べる助っ人を二人も連れて、遠坂凛が聖杯戦争を制した。

 それはもう圧倒的な強さで、他魔術師を寄せ付けずに。

 

 ……………凛の選んだカードは確かに最強だったのだ。

 それは、直死の魔眼を持つ志貴のお陰だけではなく、付属品が二人が着いて来たからだ。

 それも、唯の助っ人ではなく、とんでもないジョーカー的存在の二人を。

 

 一人は真祖の姫君。

 一人は教会が埋葬機関の第七位。

 

 誰が来ても、相手にならないのは道理だろう。

 そうして、この度の聖杯戦争は幕を下ろしたのだ。

 

 

 

 

 

 唐突にENDおわる

 

 


 

あとがき

 

 アルクトゥルーエンド後のお話、如何でしたか?(ファンからは石が投げられそうですが

 志貴が亡くなり英霊になって、サーヴァントと化した志貴とアルクが再び出逢うという話。

 途中、Fateの凛視点で話は進んでいますが、それは作者の都合と察してください。

 凛のサーヴァントが原作アーチャーでないことを巧く誤魔化す方法が思いつきませんでした。

 ですので、志貴にはあまり喋らせないように心掛けました。

 補足として、凛が「あんな恥ずかしいこと」と言ったのは、凛の名前を聴いた志貴の一言です。

 

「へぇ、それじゃ可愛い君のことは、そうだな……………凛ちゃん」

「っ!? きゃ、却下よっ!!」

 

 ……………まぁ、凛にしては恥ずかしい思いをしたんでしょうね。

 

 冒頭の言葉はアルクのことを言っているんですが、ここで注意事項が一つ。

 一度も吸血衝動に負けないとありますが、ロアとの一件は負けたのではなく単なる事故と思って下さい。

 そのほうが幸せです――――――私が(ぉ

 

 何故ハサンしか召喚されないはずのアサシンに志貴が選ばれたのか。

 うん、まぁ、簡単に言ってしまえば、イレギュラーですね。

 凛は志貴に縁のある品を持っていたのか、ということですが七夜家の骨董品が凛の家にあったということで。

 その辺、深く考えてなかったので、適当な理由をつけました。ご都合主義万歳!!(マテ

 

 シリアスで最後まで進むと思った人、ごめんなさい。

 テンポをそれまでと同じにしていたら長くなると判断して、このような形にしました。

 後半は妙に展開が早いな、と思った人。そういう事情があったのです。

 最後の最後でシエル先輩を持ってきたのは、自分でも良く解かりません。

 何故か腕が勝手に動いてました。

 

 タイトルについて。

 白月はアルクのことを、太陽は志貴のことを意味しています。

 実はこういうタイトルは結構好きだったりします。

 

 

 では、ツッコミ満載だとは思いますが、このへんで。

 それでは、さようなら。

 

 

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