シンフォニックジュエル―――それは、どんな願いをも叶える事の出来る奇跡の宝石
これは、シンフォニックジュエルを巡る青年と天使の物語
だが、そんな彼らにも休日はある。今は彼らの聖なる夜を見守っていよう
今日だけは二人に幸あらん事を・・・




聖なる夜に愛の言葉を




12月24日・・・つまりクリスマスイブ
俺ことは何時もの様に一緒に暮らしている天使のシリア=スティーレンに今日の予定を聞いている
俺達二人は天界で大切に保管されていた奇跡の宝石『シンフォニックジュエル』の回収をしている
何故なら、シンフォニックジュエルは魔族との抗争の果てに砕け散りこの人間界へと落ちていったから
どうして人間である俺がそんなことをしているかと言うと俺の心臓にシンフォニックジュエルの核が埋め込まれているから
まあ、そのことはまた次の機会に話すとして、そんなこんなで俺とシリアはこの世界に飛び散ったジュエルの欠片を探している

そんな、大変な時にこの天使は・・・

「え、今日?今日は休みで良いよ」

・・・なんて事をのたまってくれる訳ですよ

「何言ってんだ。速く集めないと大変な事になるって言ったのはシリアだろう?」

「そうなんだけどね、今日は何日でしょう?」

「24日、クリスマスイブだが」

「そう、クリスマスイブ。今日と明日は天使や悪魔にとっても大事な日なんだよ。
 良い。簡単に説明するからね・・・」





「つまり、何時も均衡した力を持つ神と魔王の力が
 今日明日に限って神が優勢になるので魔界からの干渉は一切無し。と」

「そう言う事、それに今日は全天使の休日でもあるから」

それで大丈夫か天界?

「はぁ、だったら今日は如何するんだ?」

「そうだねぇ・・・デートしようか?」

「了解、義姉さん」

いま俺がシリアのことを義姉さんと言った訳は
人間界での戸籍が無かったので俺の義理の姉という事で戸籍を作ったから
なぜ姉なのかと聞いたみたら、スティーレン家でシリアは末っ子だったらしく弟が欲しかったと言っていた
俺の前では頼りのある姉でいたいのか一生懸命頑張っているみたいだが
何時も大事なところでミスをするので俺にとっては世話の掛かる義姉だ
因みに俺が18歳で義姉さんが20歳にという設定だ

「よし、じゃあ行こうか?」

そう言って、二人で出掛ける事にした






「寒いねぇ」

「そうだな」

家を出てから数分経った頃、俺達は近くの商店街に来ていた
まだ昼頃なので沢山の人がいる

買い物途中の人

元気に走りまわる子供達

デート中のカップル

など、沢山いる
クリスマスだからか特にカップルが目立つ

「ねぇ、?」

「何だ、義姉さん」

「私達って周りから見たら如何なのかな?」

「如何って?」

「姉弟に見えるか、恋人に見えるか」

「今のままだったら確実に仲良し姉弟だな」

「はぅぅ」

俺の言葉が響いたのか涙目になりつつしゅんと項垂れる
その行為がとてつもなく子犬に見えて可愛い

「だけど、腕を組んだら少しは変わると思うぞ」

そう言って右腕を差し出す
じっとその腕を見つめて少し考えた後に

「うん!!」

と笑顔で言って腕に抱きついてきた
そのまま離さない位の力で腕を胸に抱き寄せる

「それで、何処から行く?」

は?」

「俺は特に無いな。義姉さんは?」

「私も特に無いかな
でも、まだ時間あるし歩きながら考えよう?」

「ああ」

そうして腕を組んだまま歩き始めた






それから、色々なところを歩いて回った
ゲームセンターやアクセサリーショップ
何時も通っている喫茶店
兎に角、今日一日で回れるところを全て回った

そして、後少しで今日が終る頃
俺達は小高いところにある公園に来ていた




「綺麗だねぇ」

「そうだな」

義姉さんが手すりに掴まって眼下の街を眺めている
その光景はとても口で言い表せるものではないだろう
そんな、美しい光景だった

「今日は楽しかったぁ・・・は?」

「俺も楽しかったよ」

「よかった、それでこそ誘ったかいがあったよ」

そう言いつつも義姉さんは街から目を離さない
そんな義姉さんに見惚れてしまったのか後ろから抱き締める
驚いたのか、少し慌ててる姿が可愛い
抱き締める力を強くする
暫く、そのままでいると

、暖かいね」

「義姉さんも、暖かいさ」

そうして、少しの間そのままでいると
頭上から真っ白な雪が降り注いだ

「雪は綺麗だね」

「俺は、そうは思わない」

は雪、嫌い?」

「そうじゃない・・・けど、雪よりも義姉さんの方が綺麗だから」

////////

「俺、義姉さんの事、好きだよ
俺の義姉としても、パ−トナーのシリアとしても
たった一人の女性としてシリアのことを愛してる」

「私も、のこと愛してるよ」

二人で抱き合ったまま、見詰め合う
そして公園に備え付けられた時計が12時を刺した時

」 「シリア」


「「メリー・・・クリスマス」」


そう言いって、俺達はキスをした
出来れば、何時までもこのままで
このままの二人でいたいから
俺はこの聖なる夜に新たな誓いをした




〜何時までも、この愛する人は俺が守りつづける〜




Fin




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後書き
初めまして、相川です
如何でしたか、この作品?
楽しんでもらえたら幸いです

さて、少しキャラ紹介でも

相川裕也(デフォルト名)
年齢 18歳
身長 178cm
体重 58k
誕生日 1月1日
特技 料理 洗濯 剣術 体術
趣味 読書 料理



シリア=スティーレン
年齢 200歳(人で計算したら20歳)
身長 157cm
体重 48k
誕生日 12月3日
特技 場を和ませる事(無自覚)
趣味 歌



実は、連載しようか悩んでますこの作品
あ〜、如何しよう
まあ、今回はこれでさよならです
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