青い空、白い海。
寄せては返す波に、照りつけるような太陽。
そして何より…………
「人、いねえし…………」
相沢 祐一(18歳)、アバンチュールも無い倉田家プライベートビーチに来ておりますですよ?

kanon夏SS「夏の陽射しとお姉様'S」

事の起こりは俺が高校最後の夏。
夏休みに入ると同時に俺は佐祐理さんと舞のいるアパートに来ていた。
アパートと言うより億ション(古いか?)だったのに驚き……
どでかい10人分ぐらいのベッドが置かれていて佐祐理さんに『あはは〜、きっと住む人増えますから〜」と笑顔で言われたり……
また、クローゼットを開けるとメイド服、ナース服、女教師服、スクール水着、ブルマ体操服等が入ってるのを見て舞に『………秋子さんから最近祐一はコスチューム萌えと聞いたから。』(ぽっ)』といわれたり………
っと話が反れたな、そんな楽しい(?)日々の中、今年の猛暑が北国を襲った。
外に出るだけでここは雪国かと思うぐらい暑かった。
佐祐理さんも舞も服は一枚にして、周りの視線を集めるほど扇情的……げふげふ、暑いらしい。
2人が曰く、今年は近年見ないほど暑いらしい。珍しいとも言ってたな。そんな日に………
「あっちぃ〜。」
夏休みが半分過ぎた頃、俺は2人と買い物に出ていた。
億ション(まだ言うか)なだけであって食品や調味料は届くようになってるんだが、佐祐理さん曰く「あはは〜、直接見たほうが鮮度とか分かるんですよ〜。」ということで食品は近くの商店街で購入している。
「祐一、情けない。」
「あ、あはは〜。でも、今年は少し暑いよね。」
「はちみつくまさん。慣れてる人も暑そうだった。」
俺達は近くの喫茶店に入っていた。かすかに効いてる冷房が天国に見えたのはここに来て初めてだっただろう。
「そういや、ここら辺、海水浴場ないのか?」
俺は2人に聞いてみる。いくら7年前の記憶が戻ったと言ってもアテにはならないからだ。
俺が来ていた頃は夏は過ぎてたからな。
「………ある。でも、泳ぐのは多分無理。」
舞は携帯電話をチラッと見てから言う。
「そうですね〜。暑くなってますから今は一杯で泳ぐどころじゃないと思いますよ〜?」
「……それに今は8月。親子連れも多い。」
あ〜、納得した。こんな暑い仲なら海水浴場はごった返してるだろうな。
アイスコーヒーを飲みながら日付を見て納得する。
「くっそ〜、もっと早く気がつけばよかった。」
俺はコーヒーを恨みがましく見ながらすする。
「じゃあ、海に行きましょう。」
いきなり手をぽんと打ってにこやかに言う佐祐理さん。
翌日の朝、自家用コンコルドに乗って出発。
それから1時間もしない内に俺はプライベートビーチと言う未知の地に立っていた…………

倉田家が所有すると言ってたのでホテルとかあると思っていたが、宿泊はコンコルドで、着替えをする海の家がぽつんとあるだけだった。
佐祐理さん曰く「お父様の趣味ですよ〜。」らしい。
なるたけ自然を壊さずにしたかったらしい、言われてみればヘリポート以外に森を切り開いた様子が無い。
それにしても海の家には売り子の店員であるお姉さん以外誰も居ない。
売り子のお姉さんはビキニにエプロンつけてるもんだから少し刺激が強いが(爆)
佐祐理さんと舞は着替えに行った。俺は海パンさえ履けばOKなのでそこら辺の森でさっさと着替えた。
パラソルを設置し、2人を待って5分ほど経っている。
「むぅ、人が居ないのはこれほど凄いとは思わんかったぞ。」
人が居ない分さざなみの音がしっかり聞こえ、人が居ない分砂浜はさらさらしていてまるで綿の様だった。
佐祐理「祐一さん〜、お待たせしました〜♪」
ようやく着がえが終わったらしく佐祐理さんの声が海の家のほうから聞こえた。
「あ、終ったん…………だ…………」
俺は聞こえた方向を向く…………
そこは果て無き理想郷(アヴァロン)があった。
佐祐理さんは黒のビキニ。と言っても胸と股間を隠す程度の申し訳なさそうな布のものだ。
動くたびに両方ふるふる揺れて紐も危うげに揺れる。普通のビーチなら男は10人中全て振り返るであろう。
そして、後ろから来た舞はスクール水着。と言ってもどうやら小さいらしく、かすかに胸にある名前を書く部分が小さく『プチプチ』と言って動くたびに取れ始めている。
しかも後ろが気になるのかしきりに直してるもんだからふるんと胸が揺れる。そのたびに『プチプチプチ』とさらに聞こえてくる。
「ぐはああ!」
お父さん、お母さん、今まさに自分は天国(ヴァルハラ)を見ています。
誰も居ないビーチでこんな良いものを見せられて、今にも理性が切れてしまいそうです。どうすれば?
『襲え!』(とても爽やかにサムズアップ)
『祐ちゃん、ついに大人になるのね。』(同じく爽やかにサムズアップ)
ヲイ、止めんかい、良心もとい、両親………
佐祐理「あはは〜、祐一さん。グッときましたか〜?」
むにゅ♪
ぐはあ!考えてる間に佐祐理さんが近寄ってきて耳元に息が!左腕に胸がぁ!
「………私達、食べる?」
むにゅん♪
ぐは!右腕にボリュームたっぷりの舞の胸が!というか、何言ってるんディスカ?!
「青い空の下で佐祐理達を味わってみませんか?」(ぽっ)
「……足りないなら、売店のお姉さんも混ぜる?」(ぽぽっ)
……………………アーチャー、俺、答え見えたよ。理想郷(アヴァロン)はたどり着けるものなんだな…………
「不肖、相沢祐一!突貫します!」
『きゃ〜♪』
俺は初めて人間その気になればルパンダイブ出来るということを認識した。

「はふ、これは今後の恒例になりそうです」(ぽっ)
「祐一、いつもより激しかった。量も多かった。」(ぽぽっ)
海の家のお姉さん「佐祐理様、羨ましいです」(ぽぽぽっ)
やっちまった……………そ、それもこれも………………………
「開放的過ぎる海がいけないんだぁああああああああ!」
青く白いプライベートビーチに俺の叫びが響き渡った………………


                 夏の陽射しとお姉様'S(副題:生足、へそ出し、マーメイド!(お姉様達))完


後日…………
この出来事を聞いた他の皆(名雪、秋子さん、真琴、あゆ、香里、栞、美汐)が佐祐理さんと相談。
それぞれがチーム(2人、あるいは3人一組)を組んでプライベートビーチで祐一が再び同じ叫びを繰り返した事を追記しておく…………

                 本当に終わる(笑)
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後書き
佐祐理さんと舞の水着姿に萌えろ!
祐一「萌えろ!じゃねえ!」
ぬぅ、アレだけやったのに生きてやがったか!w
祐一「ああ、まあな。……って、意識飛んでる間に逃げやがった!!」
佐祐理「あ、祐一さん、居ましたよ。舞。」
舞「はちみつくまさん。強制連行」
祐一「(びくぅ!)ふ、2人とも、疲れてないか?」
舞・佐祐理『ぽんぽこたぬきさん(ですよ)♪』
祐一「あ〜〜〜〜〜」(連行

え〜、約束から2年近く経ちましたが送ります。
スランプの為一時こう言うのが書けなかったので投稿出来なかった事をお詫びいたします。
さて、次は秋子さんか香里だw
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