第八話 絆〜栞と病〜  


 

舞の騒動の次の朝。舞の騒動は結局、無かった事として扱われた。もっとも、関わっていた人の中ではあるが。

騒動の次の日の朝、学院ではかなり大騒ぎになった。二階の踊り場の壁に入る蜘蛛の巣状の大きな罅に、

廊下の壁、天井に無数に入る剣撃の跡、何かに削り取られた跡に、謎の大量の血痕。

大騒ぎにならないほうが不思議だった。結局、自警団が学院内に入り込んだ魔物を退治した事を発表し、事態は落ち着いた。

そんなことは露知らず、祐一は学院の自分の教室で寝ていた。それも幸せそうに。

昨日の晩は、川澄家にお世話になったが、舞と恵が喧嘩を始めて満足に寝れていなかった。

学院に来て、それを見つけた香里と北川、一弥はそのまま祐一を放置していた。いや、起こせなかった。

「これだけ、幸せそうに寝てると起こそうにも起こせないわね……」

「そうですね。」

「それにしても何で相沢はここで寝ているんだ?」

その時、教室の扉が開き名雪が現れる。そしてクラスの時が一瞬止まる。

「おい……美坂。時計は?」

「名雪がここにいるって言う事はこの時計は壊れたのね……」

香里は手に持つ懐中時計を見てそう呟いた。

「何時を指していますか?僕の時計は8時半を差しているのですが……」

「あの名雪が登校してきてるんだから、その時計も壊れているのね。」

「う〜〜なんだかひどい事言ってるよ……」

名雪が自分の席まで行って鞄を机にかける。そして隣の席にいる祐一を見て叫んだ。

「あ〜〜〜〜!!祐一!何でこんな所にいるの!?昨日の夜は帰ってこなかったのに!」

水瀬家、相沢家で祐一の昨日の行動を知らせれていないのは名雪だけだった。

「「「へ?」」」

「うにゅ?」

祐一が目を覚ましたと同時に担任が、クラスに入ってきた。

結局、名雪の尋問は開始できずに、授業が始まった。

午前中は歴史等の教養だった。美坂チームで真面目に受けているのは香里と一弥くらいだった。

北川、祐一は内容についていけずに撃沈。名雪は寝ながら黒板の文字をノートを写している。

途中の休み時間は時間が中途半端なこともあり名雪の尋問は出来なかった。

そして昼休み。

「祐一君を借りていきます!」

その一言と共に一弥が、祐一を連れて教室を速攻で、後にした。

ようやく尋問を出来ると思っていた名雪は肩透かしをくらい、香里と北川はその様子に呆気を取られていた。

祐一と一弥が向かった場所は、屋上手前の踊り場。舞と佐祐理がいつもお弁当を食べている場所だ。

一弥は自分の姉と舞がいること確認して声を出す。

「姉さん。祐一君を連れてきましたよ。」

「祐一〜!」

舞が、祐一を確認した瞬間に、舞から恵が飛び出てきた。そして祐一に抱きつく。

舞が苦虫をつぶしたような顔になる。本当に嫌そうだ。

「……恵。佐祐理と一弥が困ってる。自己紹介して……」

「川澄恵。舞の力の化身だけどこれからよろしくね!」

思わぬ恵の登場に、一弥と佐祐理は驚いたままだが、ようやく事態を飲み込めたのか、

「恵さんですか?」

「恵で良いよ。だから佐祐理って呼ぶけど良いかな?」

「いいですよ〜」

祐一は思わぬタイミングで抱きつかれ、そのままなので、自己紹介をするタイミングを逃してしまった。

頼みの一弥も固まったままである。舞は佐祐理が恵を受け入れてくれたので、一安心している。

そのため。祐一が話すタイミングはまだやってこないみたいだ。

「そちらの小さい方が、祐一さんですか?」

見かねた佐祐理さんが気を利かせてくれたおかげで、祐一の話す機会がやってきた。

「うん。僕は相沢祐一。よろしくね。」

「一弥の姉の佐祐理です。よろしくね、祐一さん。」

「……佐祐理、お昼にしよう。」

舞が恵を抑えて、佐祐理に話しかける。

「あはは〜、舞お腹がすいたの?」

「僕は、お昼買ってこないとないよ。」

「なら祐一さん。一緒にお昼にしましょう。一弥もそのつもりで連れてきたんでしょ?」

「……え?えぇ。」

「いいの?ならご馳走になります。」

今まで固まっていた一弥が再起動し、そこから騒がしいお昼が始まった。

「この玉子焼き美味しいね。」

祐一がそういえば、恵と舞が同時に箸を伸ばす。祐一が言わなくてもほとんど同じものに手を出す始末。

先にとったとらないで、舞と恵は言い争いをしながら食べている。でも箸は止めない。

「はぇ〜。舞と恵は仲良しさんなんですね。」

「……それは、ない。」

「それは激しく誤解。」

舞と恵は同じタイミングで言葉を発する。

「あはは〜。焦らなくても、お昼は沢山ありますから。」

「舞姉さんも恵さんも、もっと落ち着いて食べましょうよ……」

騒がしい昼食も終わり、舞と恵と一弥が話しをしている。

「祐一さん……」

「ん?何?佐祐理さん。」

「この風景を祐一さんが作ってくれたんですね。」

舞と恵と一弥が楽しそうに談笑している。佐祐理はその風景を眩しそうに見ていた。

「誰だって、笑っていたほうが良いからね。ただ僕はその後押しをしただけ。元々はみんなが願ったからだよ。ただそれだけ。」

「でも。」

「僕は後押ししただけだってば。」

その時、午後の授業開始前の予鈴のチャイムが鳴った。

「しょうがないですね……ではお開きにしましょうか。」

「……恵。戻って。」

「祐一!一弥。佐祐理。またね!」

恵はそのまま舞の中に戻っていき、4人で後片付けして、お昼の昼食会はお開きとなった。

祐一と一弥が教室に戻ってみると、

「う〜〜〜〜〜〜」

名雪が唸っていた。

午後の授業は、大抵の敵つまり魔物の仕組みと、その対処の仕方だった。

魔物と言っても、大きく分けて2系統ある。

一つは魔の因子が無機質、植物であるものに取り憑くゴーレム系統の魔物。

もう一つは野生生物に魔の因子が取り憑く動物進化・強化系の魔物。

魔の因子が大地の魔力の流れの溜まる所で因子が大きくなり、一定の大きさになるとそれが周りの物に取り憑いて、魔物誕生となる。

ゴーレム系の魔物には、直接攻撃は効果が薄い。因子を直接攻撃しなくてはダメージが無いからで、因子を叩かない限り

ゴーレム系の魔物は再生し続ける。その代わり動きが鈍いので奇跡の力で因子ごと消し去る事が出来るのだ。

逆に、進化・強化系の魔物は動きが早いため奇跡の力の詠唱している時間が無い。こっちは、動物と因子が同化しているため、

魔物の心臓の動きさえ止めれば、魔物を退治できる。そのため、直接攻撃が有効なのだ。

そんなことの説明から、徐々にどの系統の魔物に有効な戦法等を授業で教えてもらった。

放課後は名雪に追い回されたのは言うまでも無い。なぜか一緒に一弥まで追い回されていた。

 

そんな感じで、4日が経ち、祐一が学園に通い始めてから初めての休日となった。

 

場所は噴水のある公園。場面は一人の少女に移る。

噴水のある公園と言っても、この季節では水は凍りついてしまっているので噴水ではなく氷のオブジェと言った方が良いかもしれない。

この国の短い夏の季節ならば、綺麗な噴水に人々が集まってくるだろうが、この季節では誰も居ない。

その誰も居ない公園のベンチにポツンと一人。何かに取り残されてしまったみたいに一人の少女が居る。

その横には商店街で買い物をしたのか、大きな紙袋がある。

「なんだか疲れちゃいました。」

ふと少女が呟いた。彼女は子供の頃から体が弱いとされ、もう余命が殆ど無いと実の姉から宣告されてしまった。

姉がそれを言ったことに父親も母親もそのことには気がついていない。この少女も、かなりの演技派だった。

もう自分のことで心配をさせたくない。そして、それを知られることで、他人に気を使って欲しくない。

少女の心の中はそんな気持ちで一杯だった。

(あ、まずい事になっちゃいました。)

いつもの感覚。体の芯、特に心臓辺りの痛み。その痛みの中心辺りを手で押える。そして

頭から血が引いていって、視界が外側から真っ白に塗りつぶされていく感覚。

(このまま楽になれるのなら、そっちのほうがいいかもしれません。)

少女はそのまま意識を手放してしまう。次に目がさめる事は無いように祈りながら。

 

少女が気がついたときには、目の前には知らない男の子の顔があった。少女の顔を覗き込んでいる。

少女は目の前で起こっていることを理解できずにそのまま、その男の子の顔を見ていた。

「お姉ちゃん。辛い?」

少女は、男の子が何を言っているいるのか、理解できなかった。

「何でそんなに辛そうなの?」

急速に、頭に血が戻っていく。この男の子が何かをしてくれたのだろうか、と思いつつ状況を整理していく。

(えぅ。私はどうしたんでしょうか?公園でまた気絶してしまったみたいですね。)

「お姉ちゃん?聞いてる?」

男の子は少女に問いかけ続ける。

「私はここで寝てたんですか?」

「そうだね。正確には気絶してたよ。僕これでもすっごく心配したんだからね。」

「心配なんか要らないです。」

少女は反射的にそう言ってしまった。相手のことも考えずに放ってしまった言葉に少女は後悔していた。

「そうだよね。そう言いたくなるよね。」

少女は、男の子が言ったことがまた理解できなかった。何を言っているのか分からない。

初めて会う人種。そう判断していた。そのまま無言のまま、男の子が続ける。

「気がついた頃から、その病気みたいなものに体を支配されていたんでしょ?」

少女は男の子の事を知っているかもと思って、記憶を洗いざらい出してみるが、当てはまる事は無かった。

「気絶するみたいに、意識を失う。そして、最近になってその回数が増えてきた。違う?」

全て言われている事が、当たっているだけに少女は男の子に恐怖を感じていた。

「でも、お姉ちゃんのそれは病気じゃないよ。」

少女はその言葉に即座に反応した。

「それってどういうことですか?」

男の子はその言葉を半ば無視して続ける。

「でも、お姉ちゃんは生きる事がどうでもよくなっているでしょ?」

「それでも聞きたいです!」

「もしそれが直るとしたら直したいの?」

「……それは」

「直ったとして、後悔しないの?」

男の子の言葉に少女はうろたえた。自分の病気が、病気ではない。

もしかしたら、自分の病気が治るかもしれない。でもその先に後悔が無いともいえない。

「迷ってるよね。」

男の子は少女の気持ちを見透かしたみたいに言葉を紡いでいく。

「でも、聞きたいです……」

「ならそのナイフ、僕にくれないかな?その紙袋に入っているナイフ。」

少女は迷った。このナイフの目的について多分、この男の子は知っているだろう。そして、

この病気についても少年は何かを知っている。ナイフと『もしかしたら』を天秤にかける。

結局勝ったのは『もしかしたら』だった。ナイフを紙袋から取り出して、男の子に渡す。

「諦めないで、病気を治すんだね?」

「……そうです。」

「もう死のうとしない?」

「……はい。」

言葉は小さくぼそぼそとしたものだったが、しっかりと少年の質問に答えたことで少年は話を始めた。

「魔力って分かるよね?」

「何でそんな話になるんですか?」

「これが原因だから……だね。魔力が尽きると、人はどうなるかな?」

少女には関係の無い話に混乱はしているが、しっかりと答えを返していた。

「気絶……するでしょうね。でもそれとこれとは何が関係あるのですか?」

「そう。気絶するよね。それって、お姉ちゃんの症状にも当てはまらない?」

少女はその可能性について考えてみる。両親は能力者として十分な才能を持っている。

同じ血を引く姉も、十分すぎる才能を持っている。なら何故、自分にはそれが無いのか?と思い至った。

「まさか……」

「そう。そのまさか。お姉ちゃんの魔力って限りなくゼロに近いよね。だから体が大きくなって、魔力を必要として、」

「体を動かすたびに魔力が尽きて気絶するんですか?」

少女はそんな馬鹿なと思った。それだったら気絶については説明できる。でもこの体調の悪さには説明できない。

特に心臓の悪さについては説明できない。

「そう。お姉ちゃんは生まれつき、魔力が無い訳ないの。でもそれには原因があって。」

「原因ですか?」

「うん。魔の核が、お姉ちゃんの心臓に巣食っているの。」

少女はその言葉に絶句した。魔の核。それはいつか読んだ本に載っていた。

魔の因子は魔族を構成している体の一部で、魔の核は魔族の魂みたいなもの。

「……それは一体どういうことですか?」

「僕はね、そういうことが見えるんだ。だからお姉ちゃんに取り付いているものが何か分かるし、それの対処の方法も知ってるよ。」

男の子の言葉に耳を傾けながら話を進めるように示す。

「今お姉ちゃんが死ぬと魔の核が実体化するよ。でも僕にはそれを取り除く事が出来るけど……」

「本当ですか!?」

男の子の言葉がどう続くのか分からないけど、少女はその言葉に喜んだ。

「ほんとだよ。でも、死ぬとね魔族に体をのっとられるよ。」

「……本当ですか?」

「僕の守護精霊ならそれを取る事も出来るし、その後の事は、ある人に頼めば大丈夫かな?でも時間がかかるしなぁ。」

「お願いします!」

自分が生きる事が出来る。それは少女が諦めていた事であった。でも諦めずにすむのならば、それにこした事は無い。

「うん!お願いされたよ。」

「あ……そういえば自己紹介がまだったですね。私、美坂栞と言います」

「僕は、相沢祐一。よろしくね。」

これが、生きる事を諦めていた少女と、他人の幸せを心から願う少年とのはじめての出会いだった。

「じゃあ、どうしよっか?」

もう日は暮れてきていた。

「そうですね……今日はもう遅いですし。」

「僕は、平日は学院に居るよ。だから会いたくなったら学院に来ればあえる。クラスはね、2−A−Sだよ。」

「分かりました。今日はお別れですね。」

「うん。体を大切にしてね。」

二人はそこで分かれた。互いの家に向かって。

 

少女は家に帰ってきた。

「ただいま。」

心なしか、声が明るいのはしょうがない事だろう。なにせ、生きる希望が見えてきたのだから。

玄関には栞以外に、二人の影。

「お帰りなさい。あら、一杯買ってきたのね。」

彼女の母親である沙良が栞に声をかける。

「アイスクリームが食べたくなったんです!この季節しか食べれないですから。」

「そうだったわね。」

たわいもない会話。それが日常である印。それがいつか消えてしまうとしても、

そんなに早くは訪れて欲しくない。それが彼女の母親、沙良の願いだった。

「お母さん。もしかしたら、近いうちにお友達の家に泊まりに行くかもしれません。そのときは行かせてください。」

「でも、あなたは体が…」

母親の言葉をさえぎって、栞は続ける。

「私の最後のわがままです。お願いします。」

そう言われてしまっては、母親である沙良は折れざるおえない。

「わかったわ。でも約束してね。無理はしないでちょうだい。」

「わかってますよ!」

栞は頬を膨らませて母親向かう。

「あぁ、心配だわ。」

複雑な笑みを浮かべた沙良はそう言いながら、栞をつれてキッチンまで一緒に歩いていった。

ふと廊下の途中で、声がかかる。

「おーい。二人とも無視しないでくれ。」

玄関のほうから声がする。

「あ。お父さん居たんですね。」

「あら、あなた。家の中でくらいは能力は使わないでください。」

玄関に沙良と同時に出て行ったにもかかわらず、二人に無視された父親である翔太はぼやいていた。

「能力は使ってないよ……」

「まぁまぁ、あなた。せっかくの夕飯ですから楽しくいただきましょう。」

「お父さんは影が薄いんですよ」

可愛い娘の一言にかなりへこんだ父親もキッチンに集まる。

「おや?香里はどうしたんだ?」

「あの子は自警団の見回りで今日は遅くなるって言っていたわ。」

一人が、かけた状態で美坂家の夕食が始まった。

 

場所は水瀬家、祐一の部屋。

「綺麗な刃……良いナイフだね。これ。」

ベットに横になりなが手に持っている栞から預かったナイフを眺めてしみじみと言う。

『……これならば、祝福儀礼しても問題あるまい。』

祝福儀礼に耐えられない物も存在する。むしろ祝福儀礼できる物の方が少ないくらいだ。

出来るのはかなりの業物、もしくは特殊な金属を使った物にしか出来ない。

このナイフはその両方だ。

「一体幾らしたんだろね?まぁ、良いか。じゃあウィッシュ。やろうか。」

『……まったく、主も物好きだな』

「まぁ、今に始まった事じゃないからね」

『そうだな』

祐一がナイフを床に置き、指を口でちょっとちぎり、血でナイフを中心として模様を描いていく。

床に幾何学的な模様を書き終わった後にウィッシュが祐一の体に、同調する。

「……Щ…Θ………Ψσ……Ь……」

女性の声で聞き取れない音、聞きなれない呟きが展開される。

呟きと共に模様が動き始め、血で描かれた模様はナイフに吸い込まれていく。

呟きが終わったとき、床の模様は綺麗になくなりその代わりにナイフの刃の部分には、澄んだ蒼で

祐一の左腕の包帯と同じ様な文字が刻み込まれ、柄と鞘には床に書かれていた模様が浮かんでいる。

「うまくいったね」

『…あぁ。我も驚きだ。』

祝福儀礼を施した物は破邪の効果があるとして珍重されている。この効果は、特に魔物と戦うときに効果を発揮する。

低級の魔物ならば、近づく事すら出来ない。無理に近づけば魔物の体組織が崩壊する。

それ以上の魔物でもあまり近づきたがらない。それを魔物の体に突き立てれば、効果はおのずと知れてくる。

「綺麗な蒼。これでとりあえず準備のうちの一つが出来たね。」

祐一は満足そうに手に持つナイフを見て頷いた。


祐一君の目

精霊が見えるほかに魔の核についても強い物ならば見えます。他人の回路に関して個人差はありますが、うっすらと見えています。

技・奇跡の力説明

登場人物説明

美坂 栞

守護精霊:無し 回路の位置:背中 能力:無し 媒介:必要無し

 薄幸、病気だと思い込んでいる少女。主に両親から愛情を注がれているが、寂しい思いをしていた。

かわいそうな子。何もかもに絶望たふりをし、命を絶つ事ばかり考えていた。

現に病気と言われる症状が出ているが、病気ではない。病院の人も家族も、それには気がついていなかった。

 

美坂 沙良

守護精霊:火薬 回路の位置:両手の甲 能力:爆発の操作 媒介:篭手

 美坂香里・栞、姉妹の母親にして、美坂翔太の妻。護衛隊の幹部にして、主婦。

今の評議会から厚い信頼を夫と共に受けている。部隊を指揮はするが、常に最前線にいることから

部隊を指揮するときは、真っ赤な鎧を身に着けることから、護衛隊の仲間からは「紅姫(べにひめ)」と呼ばれている。

他の国の人からは、「赤鎧鬼(セキガイキ)」と呼ばれている。戦い方は、香里とほぼ同じ。

奇跡の行使の仕方が、違う事くらい。外見は香里の髪を肩くらいに切った感じ。

 

美坂 翔太

守護精霊:蜃気楼 回路の位置:背中 能力:光の屈折の操作 媒介:マント

 美坂香里・栞、姉妹の父親にして、美坂沙良の夫。護衛隊の幹部。

今の評議会から厚い信頼を夫と共に受けている。部隊を指揮はするが、常に単独で行動する。

一人で行動しているときに見つけることがほとんど不可能な事から、「まやかし」と呼ばれている。

部隊の中での信頼は厚い。しっかりとした信頼関係を築いているひと。目下の悩みは栞の体調。

精霊は、代々美坂家に受け継がれてきた精霊と契約している。


あとがき

栞編の始まりです。舞編と同様に3話位で終わりになると思います。

私の考え方は、『出会いは唐突に』です。現実にはあまりありえませんが、せめてSSくらいはそう考えたいです。

ここまでお付き合いしてくれてありがとうございます。ゆーろでした。

 

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