第六話 迷い〜舞の実力、マイの事情〜  


激しい剣戟の音。絶えず、耳障りな音を立てている。

夜の学院。場所は屋上ではない。一般的に言うと、中庭と呼ばれる場所に人が居る。

激しい剣戟の音がまだ続いている。カキャーン、カラン、カランという乾いた音と共にその音がやんだ。

そしてさっきまでと、うって変わって静寂がその場を支配する。

1対3。対峙しているのは相沢祐治、川澄冬葵、石橋彰雄の三人だ。

別に魔物を退治しようとしている訳ではない。ただ、一人の少女を止めようとしているだけだ。

一人の少女とは川澄舞。川澄冬葵の娘だ。舞が入ろうとしている校舎に背を向ける形で三人は対峙している。

一番近い祐治でも、距離にして20メートル。その後ろに彰雄と冬葵がいる。

舞は、祐治に剣を飛ばされたために剣を拾いに距離を大きく開けていた。

「この距離は拙いぞ。相手が本気なら足止めにもならないじゃないか。」

徐々に距離を詰めながら、そう呟いたのは彰雄だった。

「確かにな……でも止めないといけない。絶対にな。」

「わが娘の事に巻き込んで申し訳ないわね。二人とも。」

まだ余裕があるのか、冬葵の口数はまだ多い。それでも走ってその少女に近づいていく。

「さて、相手も、そろそろ焦れて来る頃だ。気合を入れましょうか。」

彰雄は白銀製の包帯を取り出して回路の位置である、右手の手首に巻きつける。

祐治と冬葵は詠唱を終えていて、いつでも能力を発動できる状態になっている。

「そうだな。」

祐治は走りながら剣を構え直した。距離は詰まってきている。

「まずいわ!あの子の詠唱を止めに入らないと、止めれなくなる!!」

様子の違う娘に気がついた冬葵は

「トウ・インパクト!」

能力を発動した。瞬間、地面と靴がバチンという音が鳴り、はじき出されるように

冬葵が加速して大きく前に跳んだ。そして詠唱を止めさせようと斬撃を加える。

彼女の剣が舞に当たる一歩手前で彼女の剣は、空中で不自然に止まった。

「くっ!」

彼女は手を離すことが出来ずにそのまま剣にぶら下がった形になる。

その後、彼女は剣を空中に残したまま中庭の木に叩きつけられてしまう。

剣はそのまま持ち主の手を離れたにも関わらず地面に落ちようとしない。

「何が起こったんだ……」

その様子を見ていた、彰雄が絶句し、

「ふう。こりゃ、難儀な子だ。冬葵があっさりとやられるなんてな……」

祐治がこれから起こるであろう一方的な戦いにため息をついた。

冬葵はこのメンバーの中でも見劣りはしない実力を持っている。

このメンバーは神遠の国の守護者に名を連ねている。すなわち、一騎当千の力の持ち主という事になるのだ。

そのうちの一人が、あっさりとやられる。その事は実力の差もしくは能力の差がかなり有るという事になる。

さっきまで打ち合いをしていた祐治に得物である剣を後方のかなり遠い所に飛ばされた舞は焦っていた。

流石に、奇跡の力を行使しないで守護者に名を連ねている3人に勝つまでも行かなくても出し抜く事は出来ないとそう考えていた。

舞は内心舌打ちをした。いつもならば、止めに入るのは母親一人のはずだった。

自分の獲物である魔物が最も実体化しやすい満月の晩。魔物の息の根を確実に止めれる特別な夜。

その夜に限って、守護者の3人にその道を阻まれるとは思っていなかった。

相手との距離を大きく開けて剣を拾う。

「……もう容赦はしない。」

そう呟いて、気持ちを固める。魔物との戦い。それを邪魔するのは誰であろうと敵であると心の中に鎧を貼り付ける。

心の中の鎧は舞の気持ちを引き締め、そして思考を冷酷なものに変えていく。

その直後に回路である舌に魔力を回す。そして精霊に捧げる詩を三人に気がつかれない様に静に詠い始める。

「私の言葉は力を持つ。私の言葉は力を紡ぎそれを用いて私は私を邪魔する者達を平らげる……ストリクトワード」

それに気がついた母親が舞に斬りかかって来る。それを見越したように舞は呟いた。

「……剣を空中にて固定」

母親は舞の目の前で剣を握ったまま不自然に空中で止まっている。時間を空けずに追い討ちをかける様に舞は呟く。

「……母さんは今晩、喋れない」

「!!」

「木まで吹き飛んで。」

空中に剣を残したまま冬葵が中庭に有る木まで吹き飛んだ。

どす……ずる、ずる。

そのまま冬葵は崩れ落ちた。舞はその方向を見ないで向かってくる二人を見据えている。

しかし、相手を行動にすることを忘れない。

「母さんの手足を木と地面に拘束。」

その瞬間、冬葵の手足に何か見えない力が両手と両足を木と地面に縫い付けた。

「!!」

冬葵は声は出せないが悲鳴を上げた。

「わが手に宿るのは白銀の意思。白銀は意思を持ちて彼の者を喰らい尽くす」

目の前にいる二人を相手にするように間合いをとる。先に手をうったのは今、詠唱が終わって遠距離から攻撃できる彰雄だった。

「いけ!ピュールランニングファイト!」

「……向かってくる包帯は霧散する。」

鋭い動きで白銀製の包帯は舞に向かって飛んで来る。しかし舞に近づくにつれて包帯は無残に霧散し小さくなっていく。

「展開!捕縛しろ!」

帯状の包帯は、網状に広がり舞の周りを包み込み、巻きつこうとするが、まきつく前に、斬られそして霧散していく。

「さすが、冬葵の娘……白銀製なのに簡単に斬ってくれる。」

「そうだな。素直に褒めてあげたいくらいだよ。もっとも今は褒める暇もないけどな。」

「まったくだ。」

祐治と彰雄はまだ舞に近づいている。祐治はまだ攻撃できる範囲に入っていない。

「……二人の鎧を今の位置で固定。」

「な!収束!貫け!」

網状に広がっていた包帯は錐状になって舞を襲うが、剣で方向をずらされ、方向転換する間もなく斬られ霧散してしまう。

彰雄はその場から動けなくなってしまった。包帯を操り再度攻撃するが、舞に近づくにつれてやはり霧散してしまう。

彰雄は諦めずに攻撃している。しかし舞いに届く前に白銀で出来た特製の包帯は斬り刻まれ霧散するばかりだった。

舞は動けなくなった3人を無視して目的である校舎に向けて歩き始める。

祐治は待っていた。舞が油断して近づいてくることを。彼は遠距離からの攻撃は出来ない。

すなわち、直接攻撃しか相手を止める術を持っていなかった。

位置的に目的の校舎へ直接向かうのであれば、彰雄と祐治の横を通らなくてはならない。

だから待った。そのときが一刻一刻と近づいてくる。

刃の圏内の一歩手前になって舞はぴたりと止まった。

「!しまった!気がついたか!ターン・メイル」

舌打ちし、祐治は能力で鎧をゴム状にして無理やり鎧を剥ぎ取りその場を離れる。

「……鎧ごと校舎に貼り付け。」

祐治が離れた瞬間。彰雄と祐治の鎧が校舎のほうへ吹き飛んで、2階部分に貼り付けになった。

「くそう!身動きが取れない!」

「……石橋先生は今晩は話せない。」

「!!」

舞は逃した祐治のほうに向いた。祐治は体勢を整えて舞の視線の先に立っていた。

「なるほどね。止まった相手にしか具体的なことは効かない訳だ。」

舞に聴こえるようにわざと大きな声で呟く。それに反応したように舞の右の眉がぴくりと動いた。

「……」

「ならこっちにもまだ勝機はある。」

二人は無言で刀を構える。舞は脇構えを。祐治は下段の構えだ。

「……靴をその場に固定」

祐治は駆け出そうとした瞬間に靴が地面に固定されてしまう。

「ちぃ!」

祐治は見えない何かに向かって刀を振る。何か裂ける音と共に靴が動くようになった。

動けるようになった瞬間祐治はかがんで左へ大きく跳んだ。元居た場所には舞の剣があった。

(なるほど。何か見えない力が目標を固定させるわけだ。見えない何かは刃物で破壊できると。たぶん素手・鈍器では無理だな。)

祐治は動きながら対応策を考えていた。

(しかし分が悪すぎる。接近しない事にはこっちは攻撃できない。相手は馬鹿じゃないと来た。ジリ貧だな。)

舞に付かず離れずの距離で動き回る。

(加えて、相手は動いていても力を行使できて、しかもタイムラグが無い。まったく厄介な子だよ……)

動き回りながら、刀を腰の鞘に収め、得物を組み立て式の薙刀を組み立て持ち替える。少しでもリーチを伸ばすためだ。

(近づくのはあまり得策ではない。とにかく一撃を加えないと始まらないか。あと詠唱無しで能力が使えるのは1回。一撃にかけるか。)

薙刀を握りなおし、フェイントを織り交ぜながら接近する。

(うまく行ってくれよ!)

舞の視界から祐治が一気に消えた。たんという音が舞の右側からする。

舞は音のした方向と反対側の左側を向いて向かってきた薙刀を剣の峰で受ける。

ギィィィィンッ!薙刀と剣が火花を散らしながら甲高い音を奏でる。

(いまだ!)

その瞬間、祐治は能力を発動させる。

「ターン・ランス!」

祐治の能力で薙刀の柄が剣に触れている箇所から、ぐにゃりと折れ曲がる。それが舞の後頭部に向けて襲い掛かる。

「薙刀は固定。」

舞の後頭部に当たるその瞬間手前で、薙刀は不自然に折れ曲がったまま綺麗に固まってくれた。

(くそ!この一撃にかけていたのに!)

祐治は薙刀からすばやく手を離し、舞と距離を置いてから、腰から刀を抜いた。

(こりゃ、持久戦の覚悟をしないといけないな。)

祐治が手を話した瞬間に不自然に折れ曲がった薙刀はカランという音と共に地面に落ちた。

舞は薙刀を離し、距離を置く祐治の動きを目で追いながら、対応を考えていた。

(二人は油断してくれたから簡単に無力化できた。……この人は違う。)

祐治のその動きは舞を中心に円を描いて動き回っている。

「……我が剣の刃に稲妻が宿る。」

ぼそぼそと舞が呟いた。剣に大した変化は見えない。

(あいつは今、なんと言った?とにかくこのままじゃ、埒が明かない。でも、追加で詠唱する事も不可能と来た。)

動きを止めることなく。祐治が持久戦を覚悟したときに、事態は一変した。

「……壁が取り囲む。」

がん。そんな音と共に一瞬だが祐治の動きが止まる。そこを見逃さないようにして見えない壁に囲まれた祐治に向かって剣を投げる。

「まったく!反則な能力だ!」

見えない壁に周囲を囲まれているために、回避はほぼ不可能。

祐治は、飛んできた剣を叩き落すために、その方向の壁に向かって刀を振り落とした。

バチン!

「ぐぁ……」

刀が、舞の投げた剣に触れた瞬間にそれが起こった。紫色の火花が刀と剣に散ったと同時に、祐治の体に電流が流れた。

「く、そ……」

そのまま切り倒した見えない壁の方向に倒れこむ。

祐治は体が、痺れて動けない。しかし、舞は念には念を押した。

「……あなたの手と足と胴体は浮き上がる。そのまま校舎の壁に固定。」

祐治の体は浮き上がりそのまま校舎へと両手、両足、胴体が固定される。

「……そして、あなたは今晩、話す事は出来ない」

意識の殆ど無い祐治に向かって止めと言わんばかりに、徹底した足止めを施した。

舞は落ちている愛用の剣を拾い上げて目的である校舎の中に向かって歩き始めた。

「……魔物の戦いは誰にも邪魔はさせない。たとえそれが母さんでも赦さない……」

舞が呟いた言葉は、そのまま闇に。舞はそのまま校舎の中へと消えていった。

時間は少し戻り、場所は変わって、剣戟の音が始まる前の屋上。

さっきまで泣き止んでいた女の子が、また泣き始めた。

「ねぇ、何に対して泣いてるの?僕じゃ、力になれないかな?」

「ちがうの、さっきまで悲しくて泣いてたけど、今は違うの。」

まだ泣き止まない女の子が、ポツリポツリと話し始める。

「私は……他の人に見えないから……初めて私以外の人と会話をしたし……他の人が暖かいと知った……」

弱弱しい言葉が、ゆっくりと紡がれていく。僕は黙ってその話を聞いている。

「こんなに優しくしてもらったのは初めてで。初めて物を食べて、初めて美味しいとも思った。嬉しかった。でも、でも、」

ゆっくりとだが、言葉はしっかりとしたものになっていく。そして覚悟を決めるように言い放つ。

「私はある人の力から生まれたの。」

「そうなんだ。マイ。」

「!」

かなり驚いた顔で、こっちのほうに女の子が向く。

「あれ?僕に覚えが無いかな?7年も前だとやっぱり忘れられちゃうのかな?」

「祐一?そうなの?でも、なんで私があなたを知っているの?それになんであなたが私を知っているの?」

「だって姿が、昔の舞のままなんだもん。マイが知っているのは多分、舞から生まれたからじゃないかな?」

なんとなく、良く分からないけど最もらしい答えを答えておく。

「そうなんだ……。うん。そうかもね」

「それで何で泣いていたの?」

「それはね。私、舞に嫌われちゃったんだ。舞は私を嫌っていた。だから7年前に私を切り離したの。」

「7年前?戦争があって僕がとばされちゃった年だよね?」

マイは、こくんと頷くとそのまま昔話を話してくれた。

「そのときは、まだ舞も私を受け入れてくれていたの。あの戦争がなければ私だって切り離されなかった。」

昔を思い出しているのか顔つきが優しくなっている。

「戦争が起こる前までは幸せだった。何も怖がるものは無かった。誰も舞を恐れなかった。」

一転、暗い顔になって話を続ける。

「舞はただ、お母さんと一緒に門を守っていただけだった。でもね。お母さんが倒れた直後、舞は力を暴走させた。」

自嘲的な笑みを浮かべて

「結果、神遠の国は守られた。もちろん舞の力だけではないけどね。」

そして、悲痛な面持ちで話を続ける。

「でも舞は恐れられた。精霊とも契約していないのに力がある。異端だ、化け物だって。それで舞は私を切り離した。」

「そんな事があったんだ……」

「いつも怯えてた。お互いに。舞は自分の力に。私は舞いに殺される事に。尤も舞は私のことを忘れているみたいだったけどね。」

「……」

声がだんだん恐怖に彩られていく。

「この学院は元々麦畑だった。私は舞の思い出の場所で切り離された。魔物として。そして私は夜の住人となった。」

「僕と舞が初めて出会ったところで……」

「その後すぐに学院が出来て、舞はここに就学した。それで最近になって気がついたのでしょうね。私がここにいるって。」

「でも、舞は忘れているんでしょ?」

「忘れていても、不安なものを取り除こうとするのは人の性質でしょ?だから」

恐怖に彩られた声があきらめに取って代わっている。

「舞は今ある物を失わないために、私を消しに来る。毎晩毎晩。私は、抵抗して逃げていた。でもここから逃げる事は出来ない」

「なんで?」

「私はここで生まれて、ここに縛られているの。だからここから離れる事は出来ないの。」

「そうなんだ……」

「今日は満月だからこれだけはっきりと実体化できる。だから、舞は今晩、止めをさすつもり。」

「大丈夫。そんなことはさせないよ。」

マイは驚いてこっちを見ている。

「舞のことを知らないからそんな事が言えるのよ!」

「でも何もしないということ……それは間違ってるよ。」

「でも、あなたに何が出来るの!?」

「何もしないうちから、何も出来ないと決めるのは間違いだよ。」

僕は不安にさせないようにマイに笑顔を向ける。

「でも……」

「大丈夫。何とかなるよ。」

その時、中庭のほうから激しい剣戟の音が聞こえてきた。

「舞が来る……」

マイは顔を真っ青にして、恐怖で体を震わしている。

剣戟の音はずいぶんと長く続く。甲高い音と共にその音が途切れた。

「たぶん。僕と同じ事を考えている人がいるんだよ。だから大丈夫。マイは消えないし、舞も助かる。」

「でも……」

「だから大丈夫。僕は負けないよ。それに」

「それに?」

「もう目の前の人が、悲しむ顔を見るのが嫌なんだ。その目の前の人に舞とマイが入っているんだよ。」

もう一度、呆気にとられているマイに笑顔を向ける。

「だから大丈夫。マイはここで待っていて。」

そう言って、返事も聞かずに屋上の扉を開けて階段を下りる。

夜はまだまだ明けそうにも無い。


補足説明

奇跡の力の発動について。

奇跡の力の発動については大きく分けて4種類あります。

1つ目に詠唱直後に発動する瞬間型。これは、詠唱後すぐに奇跡の力が発動します。

人によっては多少のタイムラグがあります。4つの型の中で一番威力があります。ただし長続きしません。

威力がでかい分、魔力の消費も激しいです。

2つ目は詠唱後、発動タイミングを計れるストック型。これは、回数は人によってまちまちですが、

奇跡の力をある言葉と共に発動する事が出来ます。ただし、威力が瞬間型よりもかなり劣ります。

威力が無い分、魔力の消費が少ないです。

一つ目と2つ目の合わさったバランス型。ストックも出来るし、瞬間的に爆発的な威力を出す事も出来ますが、

どちらか片方しか出来ません。ストックをしている間は、瞬間型にはなれません。逆もまた叱りです。

そして詠唱後、奇跡の力が持続する持続型。これは、奇跡の力発動後、一定時間、またはその人の

魔力が尽きるまで効果が持続します。主にサポートまたは操作系に多いですが、攻撃型の人にも稀にこの型の人がいます。

持続時間は自らの意思できるか、魔力が尽きるまで効果は持続しますが、魔力の尽きた後は大抵行動できません。

技・奇跡の力説明

○○・インパクト

舞の母親である冬葵の奇跡の力を発動させるキーワード。

瞬間的に何かを反発して加速する。○○には加速したい物部位が入る。ただし、回路のある場所以外は

反発力が若干弱くなる。冬葵さんはストック型です。

ピュールランニングファイト:石橋先生の奇跡の力を発動させるキーワード。一定時間、媒介である

白銀製の包帯を繊維単位で操作する事が可能。石橋先生は持続型です。

ターン・○○

祐一の父親の祐治の奇跡の力を発動させるキーワード。武器または防具の材質を

永続的に変質させる。材質を自然界にある物に変質できる。○○には変質させたい武器もしくは防具の名前が入る。

今回の鎧と薙刀の柄はゴムに変質していた。ちなみに鎧は千切れている。祐治さんはストック型です。

ストリクトワード:舞オリジナルの奇跡の力。舞の守護精霊である言霊が半憑依状態になり、

意思を込めて呟く言葉一つ一つの意味を実現する力がやどる。ただし、具体的でなければ駄目。

「死ね」とか漠然としたものは駄目で、「手足を拘束」とか具体的なものでなければ効果は無い。舞は持続型です。

固定などは魔力の消費が少なく、表現が難しいものになるにつれて魔力の消費が大きくなります。

ただし、意思を込めた言葉を呟かない限り、魔力は消費しません。半憑依状態を解くと効果は途中で途切れます。

つまりは、一番初めに詠唱をしたときと意思を込めた言葉を呟いた時に魔力を消費します

登場人物説明

川澄マイ

守護精霊:なし 回路の位置:なし 能力:なし 媒介:なし

 舞から切り離された力が意思を持ったもの。7年前に舞から切り離された。

元々、舞は先祖(天使)に近い力を持っていたためにこの破壊の力を持っていた。

戦争時の幼い時には感情・力の制御が出来ずにこの力を暴走させ、その後すぐに記憶の一部と力を切り離した。

マイは切り離されてすぐ自我を持ったわけではなく、2年をかけて自我を持った。元は知識と力のみの存在だった。

立場は精霊に近い。半精霊で、半人間。7年間飲まず食わずで生活していてた。食事はしなくて生活は基本的には出来る。

が、食欲もあったりする。ちなみにうさ耳はつけていません。祐一が一番最初に会話をした人。夜しか実体化が出来ない。 

お気に入りの場所は学院の図書館と屋上。好きな食べ物は秋子印のラズベリージャム。


あとがき

書いてて思いました。舞強すぎ。あ、でも勘違いしないでくださいね。

舞が強いのではなくて、舞の能力が強いのですから。しかし、相変わらず、戦闘描写がしょぼいです。

あれこれ考えて書いてはいるのですが、あんまり良くはならないですね。改良の余地ありです。

ともかく、舞編の第二弾をお届けしました。感想お待ちしてます。ゆーろでした。

戻る

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送