第三話  自己紹介と親以外と初訓練


 

昼休みの2−A−Sの教室。ゆったりとした雰囲気の中の会話。

「ほんと昨日はついてなかったわ。」

ウェーブがかった長い髪を持つ女性、美坂香里が食事をしながら、親友の名雪に対して話している。

今日はどうやら、食堂は無理だったみたいである。

「香里、昨日何かあったの?」

「昨日、自警団の当番を北川君と交代してあげたのが、運のつきだったわ。」

金髪の青年、北川潤が引きつった笑みで、笑っている。

朝、名雪が来る前にも話していた話題なので彼には2度目の話である。

彼の横にいる青年が首をかしげている。彼、倉田一弥は物理的に話すことが出来ない。

「メンバーは接近戦を得意とする人たちだけ。バランスも何も無いメンバーだったわね。」

「えー?香里。昨日何があったの?」

「魔道ゴーレムに襲われたのよ。町の郊外で。」

「魔道ゴーレムに!?良く接近戦しか出来ないメンバーで退治できたね。」

「多分北川君だったらここに居ないでしょうね。」

一弥が首を縦に振っている。

「そりゃ無いぜ。一弥。それに美坂も。」

「それは昨日、その現場に居なかったから言えるのよ……」

「一体何体に襲われたの?」

「20体くらいよ」

最後のパンの一切れを口に放り込んでそう答えている。

「「20体!?」」

声に出せない一弥も驚いた顔をしている。

そのとき、チャイムが鳴って担任の石橋先生がいきなり入ってきた。

「あー。いきなり脅かせて悪いが、全員居るな?」

彼はそういうと、担当のクラスの人数を調べ始めた。

「よし。全員居るな。本当にいきなりだが、このクラスに入学生が来た。」

クラスが、一部を除いて熱気に包まれる。

「残念だが、男で、しかも子供だ。」

熱気がその瞬間にほどけていく。

「では入って来い。」

入ってきたのは。10歳くらいの子供だった。

「相沢祐一です。えーっと、よろしくお願いします。」

そういった瞬間。クラスが、

「小さい!」

「か、かわいい!」

「弟に欲しいわ!」

「おい!弟にならないか?」

となった。先生が、

「静かにしろ!お前ら!」

といってようやく静かになった。

 

教室に入ると見知った顔が居た。名雪だ。

「相沢。お前の席は、そうだな。倉田の後ろがちょうど開いてるな。そこだ。」

そこの席は、窓際の後ろから2番目で隣に名雪がいる。

席の近くまでいってとりあえず、席に座る。

「あー、新入生が居るから、授業は20分後から闘技場で行う。周りの連中は相沢を案内してやれ。」

そう言って石橋先生は出て行った。

「祐一〜。」

「おんなじクラスになったね名雪。」

「名雪とこの子の関係は?」

あ。昨日のお姉ちゃんが居る。

「あ、お姉ちゃん。」

それを言った瞬間にぴきっと言う音と共に、クラスの視線がここに集中した。

「美坂にそんな趣味が有ったのか……」

「そ、そんな趣味有るわけ無いじゃない!」

「香里って、」

「それ以上言わない事をお勧めするわ。名雪」

そういって手の甲に篭手を取り付ける。

「美坂、それは脅しだぞ。」

会話の中に入れないので、前の倉田と言う人に話しかける。

「お姉ちゃん達っていつもこうなの?」

倉田さんは、首を縦に振っている。

(倉田さんは物理的に喋れないみたいだね。)

『……どうすると言うのだ。』

(ウィッシュ。同調をお願い。)

『……主にかかる負担は良いというのか?』

(僕は気にしないよ。)

『分かった』

あごが上がったところで右手を倉田さんの喉に突き入れた。

「!」

「動かないで……」

倉田さんはやっぱり驚いている。不意を突かれた事と、打撃に驚いたのだろう。

それもしょうがない。初対面の子供に喉を押えられているのだ。

右手に魔力を集中し、手のひらから緑色の光と紋様が浮き出る。

僕の口から僕ではない声、女性の声で詩が詠われる。

『我は、祝福の精霊なり。主の力を用いて、祝福と言う名の奇跡を紡ぐもの。』

右手の光が緑から優しい白い光に変化していく。

『主の名前は、相沢祐一。主の力と引き換えに、失われし、彼の者の声を取り戻さん。』

光が、右手から、倉田さんの喉に移っていく。

『彼の者に祝福あれ。生命賛歌!』

光が収まった時には、クラスの視線が名雪のところから、こっちに移っていた。

「えーっと?何か悪い事をしたかな?」

「いきなり何をするんですか!っと言いたいのですが、ありがとう祐一君。」

さらにクラスのみんなの視線が、こっちに集まってくる。

原因は、命知らずな祐一の行動と、さらに信じられない光景、一弥が喋れるようになった事だった。

「うん。いきなり失礼な事しちゃってごめんね。倉田さん」

「いや、御礼をしなくてはいけないのはこっちの方だ。後、名前は一弥で良いよ。」

「そう?一弥さん」

「呼び捨てで良いよ。祐一君」

「ほんと?では、改めてよろしくお願いします。」

「いやいやこちらこそ。」

と和やかに話をしている所に、横槍が入る。

「一体何が起こったんだ?」

金髪の特徴的な髪型の人が話しかけてくる。

「ん?一弥が話せるようになっただけだよ。」

「そう簡単に言ってくれるな……」

「昨日もそうだったけど、なんだかすごい子ね。名雪。」

「そうだね。何をしたかよく分からなかったよ。」

そういえば、名前を聞いていなかったので、アンテナ・金髪の人に話しかける。

「ところで、お名前は?僕は相沢祐一だよ。」

「名前はさっき聞いたから分かってるよ。俺は北川潤だ。決してアンテナではないぞ。」

何で考えていた事が分かったのだろう?と言う事を顔には出さないようにして答える。

「よろしくね。北川さん」

「おぉ!ところで、何で相沢は美坂の事をお姉ちゃんって呼ぶんだ?」

「えーっと。そう言うように言われたから?」

クラスの視線が再びお姉ちゃんに集中する。

「やっぱり、そんな趣味だったんだ。香里……」

と呟いている。名雪。

「美坂さんが?信じられない……」

と、呟いている。一弥。

「そうか、美坂はショタ…ごふ!」

何か続きを言おうとして、お姉ちゃんに殴り飛ばされ、崩れ落ちる北川さん。

「相沢君。まずその呼び方をやめて。」

かなり、かわいい笑みを浮かべて居るが、目が笑っていない。

「だって、お姉ちゃんの名前を知らないよ?」

「悪かったわ。私は美坂香里よ。」

「なんて呼べば良いの?」

「好きに呼んで良いわよ。」

「じゃあ!カオリン!」

クラス中が、慌てた様子をする。最も慌てているのはお姉ちゃんだ。

「やっぱり、香里で良いわ。」

「なんで?」

「なんでもよ。」

「理由になってないよ……」

「ともかくこの話はお終い。」

「分かったよ香里さん。」

「ところで、祐一君と美坂さんと水瀬さんはそれぞれ知り合いなのですか?」

疑問に思ったのか一弥が質問してくる。北川は、さっき崩れ落ちてから復活していない。

「私と祐一は従兄妹同士なんだよ。」

「私は、昨日の自警団の見回りのときに彼に助けてもらったのよ。」

「そうだったんですか。」

「そうだったのか。で、相沢は何で美坂をお姉ちゃんと呼んでいたんだ?」

生き返った北川が言葉を発した。

「名前を聞かなかったから……かな?」

「そうだったのか……ざん」

香里が、指をポキポキ鳴らし、最上の笑みでこっちに向きながら、

「何かしら?北川君?」

「い!いえなんでも有りません!」

「ところで、名雪。移動しなくて良いの?」

僕の言葉にクラスのみんなが一斉に時計を見て慌てて移動を開始する。

「もう移動しないと間に合わないよ……」

「香里さん。これからよろしくね。」

「えぇ。分かったわ。こちらこそよろしくね。」

「じゃあ移動するとしますか。」

北川さんが、そう締めくくって僕は、名雪たちに連れられて、闘技場に向かった。

 

場所は闘技場。広い校舎にしてはそれほど広くない。ただ4面の試合場があるだけだ。

観客席も無く、控え室も無い。まさに訓練のために作られた闘技場だ。

闘技場の壁は、金属で作られており、なかなか頑丈そうだ。その所々に傷が入っている。

その中心に、クラスのみなが集まっていた。

「今日は、力の指導を出来る教員が居ないので、格闘、近接戦闘のみとする。力の行使は禁止だ」

石橋先生はそういっている。その隣には、冬葵さんがいる。

「クラスを半分に分ける。男子の出席番号が後ろ半分と女子の前、半分は俺が指導する」

「残った人は私のほうへ。」

僕は冬葵さんのほうになったみたいなので、そっちに向う。

教室で知り合ったメンバー全てこっちのグループみたいだ。

「相沢も含めて、みんなこっちみたいだな。」

「えぇ、そうね。」

「祐一。良かったね」

「うん。そうだね。」

上から、北川さん、香里さん、名雪、僕の順だ。

「今日は力の行使は即反則負けになる。注意しなさい。武器は各自の得意なものでかまわない。」

ここで使う武器は訓練用で、武器の全ての刃はついていない。

「勝敗の勝ち負けは、私が判定するわ。基本的に有効打が決まればその場で終了よ。」

冬葵さんは簡潔にそう説明した。

「対戦相手は戦いたい人物とで良いわ。」

そう言ったとたん、クラスはどよめき始めた。

「一つだけ指定させてもらおうかな。新入生の実力が見たいから、格闘の強い奴を当てたいのだけれども」

「って事は美坂か、水瀬さん以外考えられないな。」

冬葵さんの言葉に反応したのは北川さんだった。

「そうですね。格闘で強いといったらこの二人のどちらかですし。」

そう受け継いだのは一弥だった。冬葵さんは一瞬驚いた顔をしたがすぐに顔を元に戻し

「そうか、なら両方と戦ってもらおう。新入生、良いな?」

「僕はかまいませんよ。冬葵さん」

「なら良い。まずは、水瀬と相沢だ。水瀬は武器は分かっているから準備を始めろ。」

ここで、香里さんがばつの悪そうな顔で冬葵さんに話しかける。

「先生。相手は子供ですが……」

「ただの子供だと思うのか?」

「そうではありませんが…」

「戦ってみれば分かるさ。」

香里さんと先生が話している。その間に名雪が話し掛けて来る。

「よろしくね。祐一。」

「うん。よろしく。」

名雪は武器を取りに行った。

「では、他の人たちも試合を始めて。」

集まった人たちにそう言葉をかけた。

「ところで、祐一君は何を武器に使うのかな?」

僕の近くまで来た冬葵さんがそう尋ねてきた。

「これです。」

僕はそういって携帯している鞄からちょっと長めの針を取り出した。

「また変わった物を。やはりメインは格闘か?」

「そうですね。僕くらいの体つきだと武器に振り回されてしまいますから。」

子供の体には合う武器は少ない。最も無理して訓練すれば、その体つきには近くなる。

しかし、それは他の武器を使うとなると障害としかならない。

戦場では武器を選んでいる暇は無い。もしかしたら武器は無いかもしれない。

ならどんな武器も使える体になるべきだ。とは彼の父親・祐治の話だ。

「そうか、祐治らしい。では試合の準備を始めろ。」

僕はそのまま試合場にあがり、名雪が来るまでストレッチをしていた。

そのあと、名雪が一対の剣を持って試合場に上がってきた。剣の長さは、両方とも60センチ位だ。

「祐一準備は良い?」

「いつでも良いよ。」

両方が構えを取る。距離にして6メートル。その距離がじりじりと縮まっていく。

距離が3メートルを切ったとき、名雪が仕掛けてきた。

右の剣を使って袈裟懸けから、斬り返し、左手から胸を狙った三段突き(ニ段目は右手、三段目は左手)

一回間合いを取り、フェイントを入れて左手からの横に一線に加えて遠心力をつけて右手の横一線。

凄まじい速さで斬りつけてくる。それを必要最低限の動きで避ける。

名雪の本命は剣ではない。横一線から体を反転させて遠心力の力を加えつつ回し蹴りを放つ。

パーン。と言う乾いた軽い音がして、僕が試合場の端まで吹き飛んだ。

「え?」

名雪が困惑しているのが分かる。何せ手応えが無いというのが分かっているからだろう。

なのに相手は吹き飛んで動かない。とにかく周りから見たらあっさり僕が負けた事になっている。

「勝者、水瀬。」

そう冬葵さんが宣言する。

実際は僕にはダメージは無い。名雪の回し蹴りを予測して、その蹴りの反動を利用して、

後ろに蹴り飛ばされたように自分が飛んだからだ。音は名雪の靴に軽く掌底をいれた音である。

「うー。」

名雪は納得できないのか、その宣告を受けて試合場からしぶしぶ降りている。

名雪が試合場から降りたときに香里さんが話しかけた。

「何か納得できない事があるの?」

「手応えが全然なかったの。納得できないんだよ。体が温まってきたから徐々にスピードを上げようとしたのに……」

「そうだったの?」

名雪たちがそんなことを話しているときに僕のほうには冬葵さんが向かって来た。

「いたたたたた。」

「次、そんなマネをしたら許さないわよ。」

「……やっぱり、気がつきました?」

僕がわざと負けた事が分かっているらしい。

「次そんなことをしたら考えがある。」

「……わかりました。」

言う事が無くなったのか、試合場の中心まで戻ってしまった。僕もその後についていく。

「次。美坂、試合場まで上がって。」

冬葵さんがそういうと香里さんが試合場に上がってきた。

「美坂、手加減は無用だ。」

「分かりました。」

納得はしてないみたいだけど、少し本気で来るみたいだ。

「よろしくお願いします。」

香里さんの両手の甲には篭手がついている。

「こちらこそ。」

それを合図に試合が始まった。

今度も、先手は相手にとらせた。様子見か、知らないが軽いラッシュを放ってくる。

それを回避をせずに掌底で迎撃して、方向をずらす。

「この位の回避は出来るのね。」

名雪とは違い香里さんの主体は拳撃が中心になっていた。

香里さんは気を入れなおし、さっきよりも重たい拳を放ってくる。

その重たい拳を横に身をかわしながら突き出した拳を掴んで、

僕の後ろ・香里さんからしたら前に引っ張る。

その瞬間、香里さんは前のめりの格好になった。その瞬間を見逃さずに

相手の首の裏側に針を一本打ち込む。相手は後ろに回ったことを感じて回し蹴りを放つ。

それをしゃがんで回避して、相手との距離を確保した。

相手は変わらない動きで拳を放ってくるが、動きに切れが無くなってきている。

拳を避けて香里さんの懐に入っていく。そして、針をあごの付け根に打ち込む。

「な?」

その瞬間に香里さんの体が、動かなくなり前に倒れこんできた。

「あ。うわああああ!」

当然、懐にもぐりこんでいた僕も一緒に巻き込まれる形になる。

つまり、下敷きになってしまったと言う事だ。動かなくなった香里さんの下からはいずりだして、

その隣に立つ。

「勝者相沢。」

そして、その宣言が聞けた。

「良くやったな新入生。ではその針を抜いてやれ。」

「はい!」

そう言われて、2本の針を抜く。今までピクリとも動かなかった、香里さんが急に立ち上がった。

「一体何をしたの?」

不可解そうな顔をして聞いてくる。

「後で良いかな?この後詰まっているみたいだし。」

「しょうがないわね。」

そういって二人は、試合場から降りた。

降りてから名雪と北川さんと一弥が集まってきてさっきの事を聞きたそうな顔をしていた。

「で、さっきは何をしたのかしら?相沢君。」

「針でね、麻酔の点を突いただけだよ。」

「「麻酔?」」

北川さんと名雪は不思議そうな声を出した。

「麻酔ってあの麻酔だよな?」

「そうだよ。」

「聞いた事があります。昔の針治療の中には感覚を無くす点が有るとね。」

「そうね。でもそれって知っていても狙って出来るのかしら?」

「お父さんは何でも武器にしちゃうからこれくらい出来ないと……ね。」

なんだか、納得できない顔のまま授業が終わってしまいそうだ。

 


技・奇跡の力説明

 

生命賛歌

祐一が、守護精霊と同調する事で、起こせる奇跡の力。怪我、もしくは

病気の原因を変換の力で元の状態にする。変換している間は、再生の力で力を受けている

方の苦痛を無くしている。同調している間は、凄まじい苦痛を受ける。

 

 

 

登場人物説明

 

倉田一弥

守護精霊:紫電 回路の位置:胸 能力:電気操作・電撃 媒介:ネックレス

 倉田佐祐理を姉に、父親に神遠の大統領の倉田達弥を持つ学院生。物理的に話せなかったために、

奇跡の力は、強くは行使できなかった。話せなかったのは小さい頃の事故のため。

主に、剣を用いて戦闘を行う。師として川澄冬葵に指導を個人的に受けている。

精霊は、倉田家に受け継がれている精霊の二つのうちの一つと契約している。

 

北川 潤

守護精霊:刀剣 回路の位置:腰 能力:媒介操作 媒介:剣、刀、ナイフなど刃物一般 

 父親に元護衛隊で現、神遠一の鍛治師を親に持つ学院生。自身も刀、剣などを打ち出すことが出来る。

主に槍を用いて戦うが、腰には2本の剣、2本の刀、4本のナイフが差されている。

自身は槍を使うが力を行使したときにこれらの物が必要になるためにいつも差している。

精霊は、父親から受け継いだ。父親は、実戦から退き、今は鍛治一筋となっている。

 

水瀬名雪

守護精霊:疾風 回路の位置:両足の甲から足の裏 能力:風の操作 媒介:靴

 母親に水瀬秋子を持つ学院生。祐一とは従兄。ネコ好き、苺好きの女性。

極度の寝起きの悪さと、あまりの睡眠時間の長さに通称「眠り草」または「冬眠娘」

と呼ばれている。戦闘の主体は蹴りを主体に置く。両手の剣はあくまで、動きに

変化をつけるため。よって格闘のほうが得意だったりする。足は速い。戦い方は父親の真似。

精霊は、今は亡き父親の精霊を受けついでいる。亡き父親のことを馬鹿にされるとキレる。

 

美坂香里

守護精霊:炎 回路の位置:両手の甲 能力:火の操作 媒介:篭手

 護衛隊の幹部に父親と母親いる。妹は拒絶している。学園では学年主席。

格闘を好んで使う。戦い方は、典型的なパワーファイトが基本。

力押しが出来るならそれで押し切る。ただし、戦況によっては戦い方を変化させる。

通称美坂チームのリーダー。武器も使えないことは無いが、格闘の方が戦闘力はある。

精霊は、家に住み着いていた炎の精霊と契約している。

 

 

 

香里さんが負けた理由

香里さんが負けた理由は体格差と、戦略を間違えたためです。相手が子供という事で

手加減をしていましたし。もし、本気を出したら、ふだんの祐一君は瞬殺されます。

ちなみに、名雪さんも手を抜いていたので、簡単に避けられ、しかもタイミングにあわせて

後ろに吹き飛ばされる振りが出来たものと考えてください。奇跡の力の行使できない祐一君は

学院1クラス卒業の人に毛が生えた程度です。基本的にサポートなので1クラスの人には戦闘力は余りありません。

ですので、戦闘には知識がありますが、弱いです。だから、実際には名雪達とはその比になりません。

同年代(10歳位)なら負けませんが。この5人の力関係は奇跡の力の行使無しなら、

香里さん>北川さん=一弥>名雪>>祐一

となっています。奇跡の力が行使できればまた変わってきます。

 


あとがき

本文中に針で人の動きとめてますが、実際には出来ません。たぶん。

そんなことが出来る人が見てみたいですね。ってこれってあとがきとあんまり関係無いかも。

では気持ちを切り替えて、精霊と人の詩、第三話をお届けしました。

読んでくれた皆さん。付き合ってくださいましてありがとうございます。 ゆーろでした。

 

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