精霊と人の詩。

第二十話  相沢の名前とその意味。〜覚醒〜
「あゆさん。あなたは優しい。そして甘すぎる。」 斉藤の体を締め付ける力をどんどん強くされていきながらも声を発する。その声にはまだ余裕があった。 「時にあゆさん。私の持っていたナイフは何処に行ったのでしょうか?」 ざくざくっと根が切断されていく。そしてあゆが息を呑む間に全ての根を切り離してしまった。 「私を拘束したいのなら、もっと太い根を用意するべきでした。」 そしてあゆに近づき、当身を入れる。そこであゆの意識は途切れる事となる。斉藤は祐一に歩いて近づいた。 「まったく、私も甘いですね。しかし、恩を仇で返すわけにはいきません。」 「う、うん?」 祐一がうっすらとだが、意識を取り戻した。斉藤はそれを見て嬉しそうにする。 「良かった。目を覚ましてくれましたか。この技は起きていないと意味が無いのですからちょうど良いです。」 「え?」 頭のはっきりしていない祐一。そんな祐一を尻目に斉藤は問答無用で詠唱を始めた。 「私には記憶を。貴方に深い悲しみと果てし無い絶望を。私は貴方を誘う、終わり無い悪夢に。ナイトメア」 斉藤の手の中には白く無表情の仮面が一つある。その仮面が悲しみに歪むと、斉藤はそれを祐一の顔に押し付ける。 『拙い!』 「なに?これ!?」 ウィッシュの叫びも虚しく、祐一の顔にはその仮面が取り付けられる。祐一はその仮面を外そうと手を伸ばすが、その仮面は外れない。 外そうと祐一は何度も仮面に手をかけるがどんなに力を入れてもそれは離れない。 外れない仮面からは祐一の目を通じてどんどんと色々な光景に情報が流れ込んできていた。祐一の声に戸惑いが混じる。 「これは何なの?気持ち悪い……、気持ち悪い!」 半狂乱になりながら仮面に手をかける祐一。流れ込んで来たある光景を見て祐一は一転静かになった。 手はだらしなく地面につき、膝を突いてうずくまっている。静かな時間はかなり続いた。 斉藤はそれを不審な目で見ている。実験で試した人間とは全く違う反応だからだ。時間もこれほどかかってはいない。 「嘘、嘘だよね?僕がこんな事してないよ?なんで?なんでなの?」 うずくまったまま、呟くような、搾り出すような、祐一の苦しみの声。何を見てそれを言っているのか解らない。 ただ解るのはそれが祐一にとっては苦痛である事には違いない。斉藤は全く違う反応に戸惑っている。 それも心のそこからの嫌な予感に支配されていた。斉藤を乗っ取った魔族は良く分からない悪寒に震えている。 この悪寒を感じるときはいつも彼には回避できない悪い物が近づいているということが経験からわかる。 「……この場を占拠してしまって、この坊主を魔物に食わせてしまいましょう。」 魔物を呼ぶために、ある手順を踏みながら指を振り空中に幾何学の模様を描く。幾何学の模様が結ばれる直前、祐一の状態が変化する。 人が所有し得ない魔力の奔流。その魔力は祐一の全身から放たれており、その激しい流れは祐一の血肉を削っていった。 「ぼくは!ボクは!?あぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!」 祐一の叫び声がそこに響いた。 水瀬秋子と川澄冬葵は二人揃って学院に向けて街を一直線に横断していた。二人の息は全く乱れていない。 もう少しで、学院の正門。その前に空間が歪んでいる場所が有り、二人は止まった。 『そなたらは、相沢祐一に縁の有る者だな?』 秋子と冬葵にはその声がはっきりと聞こえた。しかし、それを発している声の主は見えない。 冬葵は戸惑っているが、秋子はその声に真っ直ぐにこたえる。 「そうですが、なにか?」 『そなたらに聞きたい。今、祐一は危険な状態にある。それを助ける事は出来るが、後悔する事になる。』 「助けます。」 即答だった。冬葵も戸惑いつつも同じような事を言う。その声は苦痛に満ちた声で、秋子達に続ける。 『そなたらは、最強の敵を作るかもしれない。それでも助けるのか?』 「助けます。その敵を排除しても。」 『その敵が、「くどいですよ!?」』 声が続けようとした声を遮って秋子が発言をする。その姿は普段とあまり変らないが、明らかに怒気を発していた。 「どんな困難があろうと、大切な家族です。どんな事があっても助けます。必ず。」 『……解った。そなたの覚悟見せてもらおう。』 「了承」 「ぼくは!ボクは!?あぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!」 学院の昇降口に続く並木道の方から祐一の身を引き裂くような叫び声が聞こえる。 秋子と冬葵は顔を見合わせてそちらの方向へ走る。冬葵はちらりと歪んでいた空間を見るがそこにはもう歪んでいる物は無かった。 秋子達は走る。目の先には、一人の青年が立っていて、そのちょっと手前に横たわっている少女らしき人。 その二人のちょっと先に、祐一と見られる少年がいるが、いつもと様子がおかしい。体から真っ赤な血飛沫が飛んでいる。 息が苦しくなるくらいの魔力の奔流。こんな魔力を秋子と冬葵は感じたことは無い。急いで駆け寄ろうとするが中々、体が前に進まない。 遠くからでも、祐一の体が崩れていくのが解る。必死になって二人は走るが、体が前には進まなかった。 『                             』 人には全く理解できない、何かの声が響いたとたん、祐一に変化が現れる。その声は優しくひたすら悲しそうな声だった。 魔力の奔流は祐一に目掛けて収束し、崩れていく体に飛び散る血飛沫は時間を戻すように元に戻っていく。 それ以外の変化、祐一の左手に幾重にも巻かれている包帯は刻まれている文字が輝き、展開していく。 体は眩い光を放ち、祐一の体は見えなくなる。秋子と冬葵は手でその光を遮りつつも前へ前へと足を進めた。 眩い光の中、斉藤は急いで模様を完成させて全ての魔物を此処に呼ぶようにする。幾何学の模様が赤みを帯びて弾けた。 ゾブリ。 「え?」 そこには腕が突き刺さっている。気がつけば自分の心臓の位置には腕が生えていた。 「……魔族は嫌い。祐夏を殺そうとするから。」 「ぐあぁぁ!」 目の前には真っ白の仮面をした青年がいる。体には白を基本に金の装飾を施された鎧を着て、背中には3対6枚の羽を生やしている。 その腕が引き出されると、斉藤の体は力なく崩れ落ちる。その手の中には黒い塊が残っていた。 「祐夏を傷つける存在は許さない……」 手の中にいる黒の塊は必死に蠢くがその手の中から外に出る事は出来ない。どんどんと真っ白の光のリングに囲まれ、消えていった。 その青年は何をするわけでもなく、その場に立っている。自分が何故この場所に居るのか分からないようだ。 消えてもなお、その黒の塊の存在した所を見ている。先ほどまであった光も魔力の奔流も無い。ただ青年だけがそこには立っていた。 そこにたどり着いたのは、秋子と冬葵の二人だった。二人はその光景を見て唖然とする。 そこには二人の知らない人間が立っている。しかし、雰囲気は覚えのあるような雰囲気をしている。 秋子が、恐る恐るその人物である青年に声をかけた。 「……祐一さんですか?」 青年が動いた。その動きは辛うじて二人に知覚出来る速度だが、反応できるかというと疑問な速度である。 秋子の顔を両手で包み込み、無表情な仮面が秋子の顔を観察する。 「……違う。」 冬葵にも、同じ事をする。興味が無くなった様に一言を残して青年は飛び去ってしまった。 ……祐夏じゃない。っと。それを聞いて、顔色を変える秋子。何のことか解らない冬葵。 しかし、慌ててもしょうがない。二人は地面に横たわっているあゆと斉藤をおこす。あゆは目が覚めたが斉藤は覚めない。 「……………うん。あれ?」 「あゆちゃん。美晴さんは何処ですか?」 「あれ?祐一君は?」 「祐一さんなら大丈夫です。たぶん。」 「そうなんだ……お母さんなら体育館の臨時救急所にいるよ。」 それを聞くと秋子は斉藤をあゆに頼んで体育館に向けて走り出した。冬葵はその後を慌てて追う。 「ちょっと待ちなさいよ!さっきの青年は何!?」 「信じられませんが、多分、祐一さんです。」 「なら、何でそんなに慌ててるのよ!」 「もしかすると、いえ、もしかしなくても姉さんの力が必要だからです。私達だけではあの子を止められません。」 「どういうこと!?」 「最強の敵とはあの子の事かもしれません。」 「なんですって!?」 「ともかく姉さんに連絡をつけないと拙いです。祐一さんはたぶん今、8年前にいます。」 二人はそのまま走り続ける。目的の体育館が見えてきた。そのまま体育館になだれ込む。 「美晴さん!」 「あれ?どうしたの?」 事情を知らないということは、これほど幸せなものかと冬葵は思った。 地上、グラウンドに通じる通路。魔物は圧倒的な物量に物を言わせてその通路に入り込もうとしている。 「銀糸よ!ネット状に展開!1、3、5番隊詠唱開始!2、4番隊、撃てぇ!」 彰雄が展開するネット状の銀糸に引っかかった魔物に、幾つもの火の玉と風の刃が襲い掛かる。 しかし、怯む事もしないで次々と押し寄せてくる魔物には被害は与えているものの、じりじりと押し込まれていく。 「防人はまだか!?」 学院生が如何に毎日訓練しているとはいえ、これだけの魔物に襲われる事は無い。学院始まって以来の事件だった。 正規の護衛隊でもこの数は辛いだろう。現に、詠唱をしているメンバーに疲労の色が、かなり浮かんでいる。 「くそ!一時、撤退するぞ!門を開け!2、4番隊はすぐに門の中に入れ!」 彰雄は新しい銀糸を腕に巻きつける。そして辺りを一瞥する。 「1、3、5番隊撃ち方用意!銀糸よ!蜘蛛の巣を張れ!」 彰雄の腕から銀糸が細くなりながら伸びていく。魔物はその糸に引っかかり動きを止めるさせられる。 「撃てぇ!」 無数の氷の刃、雷の矢、石の礫が魔物に襲いかかる。彰雄は最後の銀糸を腕に巻きつけて、魔力を込めなおした。 「撤退開始!銀糸よ!通路に蓋をしろ!」 訓練をしているだけ有って手際は早い。魔物がひるんだ一瞬の隙をついて門の中に次々と避難していく。 最後に彰雄が閉じかかっている門の中に滑り込んで、門が完全に閉じられ、閂がかけられた。 「怪我人はいるか!?」 「軽傷者が多数です。それよりも隊の疲労度が酷い。」 「こちらも同じです。石橋先生」 「一人、救急所に運びました。」 彰雄の元に各隊のリーダが集まってくる。その顔は一様にさえない。 「この調子では、この門を破られるのも時間の問題だ。門を取り囲むように配置するぞ。」 彰雄は苦渋の表情で生徒たちに指示を出す。進化、強化系の魔物だけではなくゴーレム系の魔物が出始めた時点で、 戦略を奇跡の行使中心に切り換えたが、魔物の数が圧倒的過ぎた。これでもかなりの数の魔物を屠っている。 門がみしみしと悲鳴を上げている。魔物が門に体を打ち付けてそれを開こうとしている。 「此処が正念場だ。悪いがもうひと頑張りしてくれ。」 彰雄が各隊のリーダーに顔をあわせて言う。その顔はひたすら申し訳無さそうだ。 各リーダたちも顔を困らせてしまう。それほどこの事態は異常だった。 「おい!あれはなんだ?」 地面に座り込んで上を見上げていた一人の学院生が空を指差して驚いている。 大きな音と共に、激しい光が襲ったのは皆が空を見上げたのとほぼ同時だった。 大空。青年は3対6枚の翼を大きく羽ばたかせて大空を飛んでいた。下に見える魔物の群れ。それはある一点に向けて集まりつつある。 「……魔物は嫌い。祐夏を傷つけるから。」 感情の無い仮面が魔物の群れを見据える。仮面の下の感情は窺い知れない。もはや正気ではなかった。 「じゃあ、急いで全部片付けないと。祐夏に危害が及んじゃう。」 感情の無い言葉で、まるで散らかしたおもちゃを片付けるかのような感じで青年は呟いた。 身を翻して、地面を見つめる。魔物の数は増える一方だった。3対6枚の羽が震える。 「我が名はジン。風の精霊を統べる者なり。全ての風の精霊達よ、聞け。我が嘆きを。我が怒りを。我は嘆く、みなのために。」 最古の八精霊のうちの一人、風の精霊のジン専用の詩。青年はそれを平然と詠い始める。 「我は怒る、全てのために。そなたらの力、我が腕に。我が嘆き、怒り、全てを打ち砕け!グングニール!」 全ての羽が消えそうになるほど震えた後に、青年の左腕から大きな紫色の光の塊が風を纏って放たれた。 大きな光の塊は地上にぶつかる寸前で魔物を巻き込みながら無数の槍になって、分かれる。槍は一突きで魔物を消滅させていく。 それは、風を纏い、あらゆる方向に飛び、ありとあらゆる魔物を貫く。それに反応し避けようとする魔物。それを迎え撃とうとする魔物。 その全てが全く同じ道を歩んでいる。魔物の行なう行為は全ては無駄になって終わる。魔物の亡骸は全て雷に打たれた様な物ばかりだ。 気が付けば、グラウンド一面にいた魔物は全て黒焦げになり、動く物は無い。全て、息絶えていた。 「祐夏……そうだ、祐夏を探さないと。じゃないと僕は祐夏を守れない……」 息絶えた魔物の山に青年がゆっくりと羽を羽ばたかせて、降りてきた。それを見る人はグラウンドにはいない。 降り立った青年はゆっくりとその山から周りを見渡す。そして疲れたように、その場に座り込んだ。 学院を襲った光の塊は神遠の各地から見ることが出来た。理解の出来ない奇跡の行使。異常な光。不気味な色。 それを見て直ちに行動できる人は少ない。殆どの人間がその光に目を奪われ呆気に取られていた。 『姉さん!聞こえていたらすぐに、学院まで来てください!』 秋子の騒がしい声。その声が耳の奥に響いた。しかし相沢夫妻にはここを離れる事は出来ない。 「まったく、秋子も困った事を言うわね。」 「確かにそうだけどな、行きたいのは山々だが、行くにもいけないからな……」 「そうなのよね。代わりの人がここに来ないとここの守備が居なくなっちゃうわ。」 門の前で腕を組んで考え込む二人。離れたいけど離れれない。正規の防人はまだここに来る余裕が無いようだ。 そこへ、街の中心から走ってくる一隊がある。美坂翔太の隊だった。 息を切らしてここまで走ってきたようで、息を整えてから、夫妻に向かい合う。 「ここは、私と私の隊が引き受けました。気兼ねなく、学院に向かってください。」 「美坂殿、皆はいったい何を焦っているんですか?」 「先ほどの光のせいです。栞は祐一君が神を降ろしたのじゃないかって言っていました。栞達も学院に向かってます。」 「「!!」」 相沢夫妻の顔色が変る。その顔はありえないという顔だ。 「何のことだか解りませんが、行ってあげてください。」 「恩にきります!」 祐治と有夏はそのまま、走って学院に向かった。その場には翔太たちが守備に着いた。 「有夏、祐一には神降ろしは出来ないはずだよな?」 「そのはずよ。間違いないわ。」 「神降ろしは祐夏にしか才能が無かったはずだ。なのになんでだ?」 走る二人。その二人の顔は苦悩に彩られている。足を止めないまま二人は話し続ける。 「しかも、あの光は祐一の行なった奇跡の行使だと?」 「あの子、精霊界のこと何も言わないのよね。それにあの怪しげな左手の包帯でしょ?」 「……何か思うことがあるのか?」 「そうね。でも解らないわ。」 「とにかく、祐一を見ないことには何ともいえない。もし神を降ろしているなら止めないといけない。」 「そうね。体を乗っ取られるのはさせないわ。」 二人は決意を新たに走った。学院までは時間が少しかかる。学院に着いた時には、正門には秋子、冬葵、美晴が居た。 「状況は?」 「さっきの光は祐一さんが起こしたようです。それらしき影が、グラウンドに下りたといいます。確認はまだです。」 「誰も、グラウンドには入れてない?」 「入れてないわ。彰雄に規制をかけてもらってる。」 「入るとしたら、私達が一番最初だよ。」 上から順に、祐治、秋子、有夏、冬葵、美晴の順だ。5人が顔を見合わせる。 「さて、どうしようか?」 「とにかく祐ちゃんに会わないといけないわね。」 「じゃあ行くか。」 夫婦二人が、グラウンドに向けて歩き始める。その後ろに秋子達3人がついて行く。 振り返って、3人を留めようとする。先制を秋子に取られた。 「姉さん?もしかして私達は蚊帳の外ですか?」 「そうは言ってないけどねぇ……祐治?」 「あんまり関わって欲しくないのは確かだな。」 祐治は難しい顔をして秋子を見る。 「だってねえ、祐一君にはいろいろお世話になったしね。冬葵だってそうでしょ?」 「えぇ、舞と恵がお世話になったしね。こればっかりは譲れないわ。」 「家族を見捨てるわけにはいきません。何を言おうとついて行きます。」 「こう言われちゃあねぇ……有夏、しょうがないかもな……駄目って言ってもついて来るぞ?」 「それだけじゃ無さそうだけどね。まぁ、祐治が良いと言うんなら良いわ。」 もはや諦め顔の祐治。有夏は意味ありげな視線を3人に分けてから溜息を吐いた。 未来の自分の義理息子(予定)を見捨てるなんてそんな事できない。それが3人の本音だった。 「でも、子供達は駄目だ。」 「分かっています。だから石橋先生に残ってもらっているんじゃないですか。」 「なら良いんだけどな。流石にあれを子供達に見せるのは気が引ける。」 「そうね。あれはちょっとね。」 「ねぇねぇ、あれってそんなに酷いの?」 「それよりも、あれって何よ。」 「神落しさ。あれは一回見ただけで次は見たくなくなるぞ。絶対に一度見ただけで十分だ。」 顔をげっそりとさせて祐治は説明する。秋子と有夏は1度、祐夏の神落しに参加しているので、顔色が若干悪い。 二人は軽く説明を受けただけで、お終いとなる。時間をそれほどかけるわけにはいかなかった。 「でも姉さん。神落しと今回は違うかもしれません。うまく説明は出来ないのですけど……」 「とにかく、行きましょう。」 祐治を先頭にグラウンドに向けて歩き出した。
詳細説明 神降ろし:相沢家にの直系にしか出来ない特殊な戦い方。精霊、神などを体を明け渡すことで、本来なら直接、干渉できない者達に、 直接干渉させるための戦い方。昔、神と人間の交信役として選ばれた相沢家ならではの戦い方。ただし、デメリットもある。 そのまま、体を貸した精霊に体を乗っ取られる事もある。戦い方はそれぞれの精霊の好みによる。 神落し:体を乗っ取られた術者から精霊を無理やりはがす事。その際、無理やり精霊をはがすので精霊を消滅させてしまう。 精霊を落とすときの断末魔の叫びが凄まじい事と落とすまでが大変なので、顔がげっそりしてしまう。 技説明 ナイトメア:仮面の持っている記憶を相手に見せ、それが精神に干渉する。仮面によって効果はまちまちで、効果の無い仮面もある。 グングニール:古代の八精霊、風のジンの技。稲妻の象徴である槍を模造して放つ。威力は痛いなんてものじゃなく、 触れたものを消滅させるほどの威力を持つ。ただし、狙った相手にしか槍は効果を及ぼさない。ある意味器用な技。
あとがき 気がつけば、20話に突入です。本来なら、この辺りで終わるはずが……伸びる事伸びる事。書いてる本人が一番驚きです。 さて、本人では物語の佳境に入っているつもりなのですが、どうでしょう?入ったつもりなだけかもしれません…… とにかく、ここまでつたない文に付き合ってくださっている読者の皆さん。ありがとうございます。 これからも頑張りますので、最後までお付き合い、よろしくお願いしますね。ゆーろでした。
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