精霊と人の詩。

第十九話   望みもしない開幕〜離反〜  
カン!キン!ズビシ!パン!タン。ズシャァ。 激しい剣戟の音。浩平の剣と北川の槍が火花を散らしながら、打ち合っていた。それが今は距離を置いてお互いに睨んでいる。 お互いに距離を離す際に最後に鳴らした音、タンと鳴らしたのが北川で、ズシャァと鳴らしたのが浩平だ。 火花を散らしているのは北川の槍だけだった。北川の疑問は疑問を抱く。浩平の剣はどう見ても業物ではない。 それなのに、毛ほどの傷も入らなければ、火花も散らさない。頑丈というには次元を超えた頑丈さだった。 北川の槍についてもその通常の物とは異なる。通常の槍の刃の部分の他にトの形になるように返し刃のような刃物が付いている。 「……その剣。一体何なんだ?」 「ただ、大切な思い出があるだけだ。」 「あんたの能力か?」 「どうだかな?」 不敵な笑みで浩平は北川を見る。リーチの違いで、この戦いは北川に有利だった。そして浩平は北川の器用な戦い方に困りきっている。 遠距離ならば、動作が一番早く射程の長い突きを主体にして『槍』として戦い、リーチの差の利点を保つ。 中距離ならば、動作の速さをある程度変えることの出来る薙ぎを主体にして『薙刀』として戦う、返し刃部分が不規則な起動を描き その軌道を読む事を難しくする。下手に返し刃にのみに集中すると、直刃の部分にやられてしまう。 懐の中に入られると、全ての動作を払いに変えて、『棒』として戦う。隙と迷いが無い。それが浩平が感じた北川の戦い方の感想である。 (戦うだけならば面倒な事は無い。長引かせるだけならもっと問題ない。しかし打ち倒すとなると奇跡無しでは無理だ。) (あの剣はあいつの能力で強化されていると考えて良いだろう。しかしそれだけではない。と考えた方が安全だな。) 今度は北川が浩平に仕掛ける。素早い突き、それを浩平が剣でその点の標的をずらす、そのまま、北川の懐に入れた。 そして予想していた、北川の棒の面の軌道を体を逸らす事で、何とか回避する。しかし、続きはその体制からでは回避できない。 剣一本ではそれを受け止める事も弾く事も出来ない。浩平の手が、北川の腰の刀に伸びたとたん、ごすぅ、と鈍い音がした。 「うごぉ?」 北川の刀の柄が独りでに動いて浩平の額に直撃している。浩平は額を抑えつつ、大きく飛びのいて後退する。 あまりの痛さに浩平は涙目になっていた。後退の際の北川の追撃を振り切るように、浩平の能力を発生させているので三撃目が届かない。 「な!?」 北川が何かを感じる。しかしその何かが解らない。周りから見れば何故、北川が追撃の手を緩めたのか解らないと言うだろう。 浩平はその場で地団駄を踏み、痛みを訴えている。よほど痛いようだ。 「痛い!痛いぞ!北川!主人なら自分の刀くらい、しっかりと躾けろ!!」 北川は八つ当たりも甚だしいという顔を作った。浩平の額には真っ赤なあとが出来ている。浩平を北川は静かに観察している。 何が浩平の能力の媒介なのか、どんな能力で、何故さっきの追撃が当たらなかったのか。あの感じた何かは何かを知るために。 (あの刀の動きは、北川の能力だろう。なら、こっちも手の内は見せないが能力を使っていこう。) その観察が途中で途切れた。浩平が北川の視界から浩平の動きが残像を残すほどの速度で消えた。 「なに!?」 北川は焦る。相手の動きは良く見えない。それなのに、勝手に腰の後ろのナイフが浩平を迎撃していた。 しかも、北川の攻撃の中で自動的にとは言えども、最速の攻撃速度を持つ攻撃が全てかわされている。 焦ったのは浩平も同じだった。さっきまでは動きもしなかった腰の後ろの4本の大型ナイフに2本の刀。それが浩平の能力の中で、 かなりの速度を保って迎撃してきている。浩平は慌ててそれらを避けて元居た位置へと戻った。 浩平の体は、一気に魔力を行使したことによる特有の疲労感で、体が休息を要求していた。 北川の刀及びナイフは全てが空中で静止している。完全に北川は臨戦態勢に入っている。 (しょうがない。時間を稼がないとこっちは動けない。相手が乗ってくるかが、賭けだな。) 「……北川、自分が感じている時間と他の誰かが感じている時間は違うと思うか?」 北川の負けはここで、決まってしまった。安全を期すために相手の能力を見極めようと話に乗ったのが、北川の運の尽きだった。 浩平は今、一気に魔力を消費した事で疲労困憊である。北川が今、この瞬間、浩平に勝負を仕掛ければ勝てたであろう。 「……どういうことだ?」 「例えばだ、今ここで戦っている俺達の感じる時間と、他のどこかで家でのんびり本を読んでいる時間。感じる時間は違うと思うか?」 「そんなわけは無いだろ?実際に同じ時間の中を過ごしているじゃないか。」 「俺は、感じる時間と言っている。」 浩平は相手に疲労を感じさせないように話しかけながら、自分の息と魔力の呼吸を整える。 「確かに、集中しているときは早く感じるし、くだらない授業のときは長く感じるな。でもそれがどうしたというんだ?」 「そう、人によって流れている時間は違うというわけだ。まぁ、極論だがな。」 北川は浩平が何を言いたいのか解らない。浩平は覚悟をと呼吸を整える時間がたっぷりと取れた。 「お前、何を言っているんだ?」 「言い忘れた。俺の能力はその瞬間を永遠に引き伸ばす事だ。こんな風にな。」 浩平は能力を行使して、自分の感じている瞬間を詠唱無しで、永遠に引き伸ばそうとする。 当然、詠唱が無ければ莫大な魔力を食う。永遠まで伸ばす事は出来なくとも、少しの時間なら瞬間を延ばす事を出来る。 それが浩平の能力だ。浩平が詠唱するときは、物を永遠に残したいときのみに詠唱をする。それ以外は絶対にしない。 ただ、時間というものの瞬間は延ばす事は確かに出来るが、完全な瞬間でない。コンマ何秒の間となってしまう。 浩平の視界の中が、真っ赤に染まり、他の誰も動かない世界。北川を守るように展開している刀達は主人を守ろうとする。 誰も動けない瞬間の世界の中でさえ、その刀達はかなりの速度を持って浩平を襲う。唯一の救いは一斉に襲ってこなかった事だ。 (一本、二本、三本、四本、五本、ラスト!良し!うまくいった!) 3本目と6本目を避ける際に左肩と右足のふくらはぎをかすってしまったが、それでもまだうまくいったと思っている。 北川の槍を右足で押さえつけ、剣を北川の喉に突きつける。そこで能力が切れた。 (これが限界だな……この後はばれない様に振舞えるか?いや、振舞うんだ。) 北川には台詞の最後までは聞こえていない。気が付いたら、最速の六回の刃物の攻撃が全て避けられ、 かつ、右足で自分の槍をがっちりと押えられている上に、喉元に剣を突きつけられていた。 「……俺の負けだ。」 「……助かった。」 浩平はその場で足を投げ出して、大の字になる。それを見て北川は目を点にした。 「何やってんだ?」 「見て解らないか?疲れたから休んでいるんだよ。まさか今から負けを覆そうって言うのか?」 「いや、今回は俺の負けで良い。次は負けないからな。」 「あぁ、楽しみにしてるぞ。」 浩平が起き上がるのも面倒だという感じで、匍匐前進気味に瑞佳と留美の所へ帰っていく。 北川も一弥と同じように申し訳無さそうに神遠メンバーの所に戻っていった。 「はぇ〜。一体何があったのですか?気が付いたら北川さんの喉元に剣が突きつけられてましたけど。」 「あいつの能力らしいです。本当に反則ですよ……」 北川は佐祐理と舞に浩平の能力について分かった事を説明を始めた。一弥は今度は烏に何かを説明している。 「さて、最後は俺達か。」 恵と往人が前に出る。往人は片手に大きなトランクを持ち、肩に乗せていた烏を観鈴の肩に乗せ変えた。 恵は往人から自分と似た臭いを感じ取って嬉しそうである。それに往人から守護精霊の気配が無い。どんな戦い方をするか楽しみだった。 「行くぞ……人形よ。」 片手をズボンのポケットに入れながら、片手を前に突き出してトランクを開け放つ。その中から、大きな甲冑が這い出てきた。 珍しい物を見せてもらったと、恵は目を輝かせている。そして、あることに気が付いた。 「ねえねえ!国崎さん。それ人形じゃなくて、甲冑だよ?」 「う、うるさいな!言った事は、集中するためのフレーズだ!」 「え〜〜?何で?人形よじゃなくて甲冑よって言ったほうが絶対に格好良いよ?」 恵は納得がいかないようだ。慌てる往人を見て観鈴は苦笑いを浮かべた。観鈴の肩にいる烏は必死に笑い声をこらえている。 恵と往人はまず口論から始まった。戦いを始めるのはまた少し後になりそうだ。 時間が少し戻って、佐祐理達が浩平達と試合を始める前。場所は学院内の体育館。 月宮親子は負傷者の救済で忙しかった。魔物との戦いで負傷してくる学院生を治療して回っている。 あゆが、比較的に程度の低い怪我をしている人の治療に回っている。美晴は重症の痛みを和らげるために、能力を行使して、 子守唄を歌い、重傷を負っている人を眠らせることで、その苦痛を和らげていた。ようやく、怪我人が処置が少なくなってきた。 そこへ、圭一が斉藤壱次を連れてやってきた。圭一はどうやら、美晴に用があったようだ。 「圭一。俺はあっちの怪我人を見る。」 「解ったよ、壱次。たのんだ。」 壱次は圭一にそう断ると、怪我人の治療をしているクラスメートの許に歩いていった。 圭一はそれを見送った後に、月宮親子の許に歩いていく。あゆが圭一の存在に気が付いて軽く手を振った。 「あゆさん。治療所の状態はどうですか?」 「う〜ん。まだそんなに酷くないよ。でも怪我人が出ない方が良いんだけどね。」 「解りました。ありがとうあゆさん。月宮先生。石橋先生がグラウンドに出ました。あと水瀬さんと川澄先生がこちらに向かっています」 「解ったよ。圭一君、顔色が悪いけど大丈夫かな?」 圭一は能力の使いすぎでかなり体に疲労感が溜まっている。しかし久世の索敵能力があるから被害が少ない事も事実だ。 「大丈夫です。そんなやわな鍛え方はしていません。」 「なら良いけど、無理してこの中に担ぎ込まれてこないでよね。あんな感じに。」 美晴が体育館の入り口を指差す。ちょうど急患が入ってきていた。小さな子供を抱きかかえている。 入り口近くにいたあゆのクラスメートが、あゆの方にその急患を回した。それはクラスメートでは手に負えない事を示していた。 「月宮先生!急患です!」 3人の許に美汐達が案内された。飛鳥の背中にいる祐一をあゆの目の前に空いていた特設のベットに横たえる。 あゆは祐一の状態を見て驚いた。明らかに血が足りていない。それでも落ち着いて診察をする。 「……悔しいけど、ここでは無理だよ。」 「訳を説明してもらえるかしら?」 飛鳥の声に驚く、美晴に圭一。あゆはいきなり現れた飛鳥に戸惑っていたが、訳を説明し始めた。 「怪我以外はここでは対応が出来ないんだ。血が足りていないのは認めるけど、血を輸血できるだけの設備はここには無いんだよ……」 悔しそうにあゆが説明する。飛鳥は悔しそうに手を握っていた。美汐は真琴と幸大を見ているためその場から離れている。 「あ、飛鳥?」 緊張感、台無しという顔で飛鳥は圭一に向き直った。 「何でしょうか?お兄様。」 かなり棘のある言葉に圭一が一瞬ひるんだ。しかし踏みとどまって話し続ける。 「もう大丈夫なのか?」 「えぇ、おかげ様で。」 「そうか、一安心だ。」 あまりにあっさりとした対応に美晴が疑問ありという顔をする。あゆには何の事だかさっぱりだった。 「あのね、これって感動の再開とか言うんじゃないのかな?」 「そうですね。ですが月宮先生、それの為に怪我をしたくないんですよ。」 「あら、お兄様。私の性格は覚えていらっしゃったのですか?」 さも意外という顔で圭一の顔を見る飛鳥。 「そうだ。認めた男以外に触れられるのを極度に嫌がるだろ?そのために能力を行使されては敵わない。」 「えぇ、覚えていらしゃって光栄ですわ。」 「まぁ、お前の兄だからな。悪いが飛鳥、一緒に来てくれ。この後の作戦を立てたい。」 「解りましたわ。お兄様、祐一にこれ以上無理をさせる訳にはいかないですからね。あゆさん、祐一を頼みましたよ。」 呆気に取られる、月宮親子。それを尻目に久瀬兄妹は臨時救急所を後にした。二人が見えなくなった後、あゆは美晴に向き合った。 「じゃあ、僕は祐一君を病院に連れて行くけど、それで良いかな?」 「うん。良いんじゃないかな?僕はこのまま秋子さん達を待つよ。」 「分かったよ、お母さん。この後頼んだよ。」 あゆは祐一を背中に背負い、一人で臨時救急所である体育館から外に出た。それ以上に人員を割くことは出来ないし、 あゆが出て行く間にも怪我人は続々と臨時救急所に入ってくる。あゆはそのまま、病院へと学院の外に出ようと足を学院の正門に向けた。 正規の防人が居ないとはいえ、戦場となる事を想定されて作られた学院の校舎を、それを知り尽くしている学院生に守られている。 そのために、慌しくなっているとはいえ、魔物は校舎の内部には入っていないし、グラウンドと校舎をつなぐ門へも侵入を許していない。 あゆの進路を妨害する者は無いはずであった。しかし立ちはだかる影がある。場所は正門近くの並木道だった。 「どうしたの?斉藤君。僕に何か用?」 「あゆさんには無い。後ろの坊主に用がある。そいつを置いて行ってくれないか?」 「どういうことかな?」 「戦争で一番厄介な存在は何だと思う?一騎当千の猛者か?それとも、千の戦争の仕方を知る知恵者か?いや違う。」 いきなり意味不明な事を言い始める斉藤。それをあゆが困惑の目で見た。 「猛者には数をぶつければ良い。知恵者には兵と知恵者を分断してやれば良い。ならば一番厄介なのは何か?」 「何を言っているの?」 「それは、一瞬で傷を治してしまう能力者だ。そこの坊主みたいのだな。猛者に大怪我を負わせてもすぐに治されてしまっては敵わない」 冷たい目で祐一を見る斉藤。それはもはやあゆの知っている斉藤ではなかった。 「すぐに怪我を無くす事が出来るという事は潜在的な兵の数が増えるという事だ。それは知恵者を相手にするよりも厄介だ。」 急に人が変ったみたいに、いや人が変って丁寧な口調になる斉藤。 「さて、解ったらそこの坊主を置いて行ってくれませんか?駄目なら、力ずくで貰い受けさせてもらいます。」 「……君、斉藤君じゃないね。」 斉藤があゆを前に構えた。すばやくあゆは周りを見るが人も魔物もここには居ない。あゆは諦めたように祐一を地面に横たえた。 そして、祐一の前にあゆが立つ。斉藤は愚かだと言う顔をしてあゆを見ていた。あゆは祐一を背に前に歩いて止まった。 「あなたが何を考えているか分からないけど、祐一君は渡さないよ。」 「さて、こいつの記憶では1クラスに所属しているお前で私に勝てるですか?」 自分の体を指差しながら、あゆを残念そうに睨む斉藤。 「やっぱり、斉藤君じゃない。斉藤君の一人称は『俺』だもの。それに此処を何処だと思っているの?」 あゆは、斉藤に辺りを見回すように促す。斉藤はそれに面倒そうに従って周りを見回す。 「あゆさんのテリトリーだと言いたいのですか?そんな事で私は止められません。」 「それはやってみないと誰にも判らないんだよ!」 うっすらと笑みを浮かべる斉藤。それを見たあゆの口が音を紡がないまま動く。形を見れば詠唱をしているようにも見えなくも無い。 しかし、詩を詠わなくては詠唱にはなりえない。斉藤は冷めた目であゆを見て言う。 「一体何がしたいのか解りませんが、来ないのならこちらから行かせて貰います。」 何処から取り出したか解らないナイフを手に斉藤はあゆに肉薄する。あゆはそのまま動かない。 加えて、あゆは武器らしい武器は持っていない。相手が武器を持っている時点で接近戦はしてはいけなかった。 と、あゆが一歩だけ後ろに後退した。斉藤はそのまま、あゆの心臓にナイフを一突きにしようとしていた。 肉薄する斉藤を冷静に見るあゆ。そして斉藤に聞こえなくてもかまわないと言う感じで声を発する。 「知ってるかな?この下には木々の根が張り巡っているんだよ?」 斉藤はあゆの元居た場所に足を踏み入れ、後一歩でナイフがあゆの心臓を捉えようとした瞬間だった。 地面から無数の触手の様な動きをする木々の根が斉藤の足を締め付け、固定する。斉藤の足はその場に縫い付けられていた。 「樹々は歌う。時に風と優しく歌い、時に太陽と陽気に歌い、時に月と静かに歌う。ありとあらゆるものと一緒になって歌う。」 さらにその場からもう一歩、後ろに後退しつつ詠唱を開始する。 「樹々の詩を。その詩に耳を傾けて。僕は自分の声で、力を行使する詩を樹々と共に詠う。グロウアップ!」 その足しか固定していなかった根が斉藤の全身に広がる。そして、斉藤が動けなくなるまでそれを締め付けた。 「ぐっ」 苦痛の色が斉藤の顔に広がる。斉藤の関節という関節が軋み、悲鳴を上げているが、それまでだった。 人間の力でどうこう出来るような根の張り方ではない。根は全身を覆い。そしてその拘束は徐々に強くなっている。 「誰が、斉藤君の体を乗っ取っているか解らないけど、その体を出て行ってよ」 「あなたという人は……」 辛うじて出ている口の部分から斉藤が苦痛にまみれた声が搾り出された、その言葉は場違いな言葉だった。 「なんて、優しい人なんだ……」
技説明 永遠の世界:浩平の技の正式名称。瞬間を永遠に延ばす。またはその状態を永遠に保とうとする。 浩平が自分の時間に関して詠唱を行なわないのは、一回軽い気持ちで、詠唱した所一週間誰も動かない真っ赤な世界で 生活しなくてはいけなくなったため。他の人には一瞬でも浩平は一週間を一人で過ごした。皆が気が付いたときには浩平は泣いていた。 この能力は自分の時間や物にしか効果を発揮しない。他人には効果は無い。物にそれをかけて完璧に永遠の世界に閉じ込めてしまえば、 剣なら刃こぼれのしない剣の出来上がりである。しかも、切れ味が変ったりはしない。その状態を保とうとするだけである。 グロウアップ:あゆの技。今回は足の下に張り巡らされた木の根っこを異常成長させて、それを目標を拘束する事に用いている。 色々と応用が出来、あゆは常に何種類かの薬草の根っこを持ち歩いている。怪我や風邪となった人がいる場合には随時 能力を行使して、それを成長させて風邪や怪我の治療を行なう。 人物説明 斉藤壱次 守護精霊:記憶 回路の位置:右手のひら 能力:精神攻撃・精神治療 媒介:仮面 久瀬圭一、月宮あゆのクラスメートにして、精神治療を専攻していた。最近になって、誰かに精神を乗っ取られて人が変った。 以前はやさしく、穏やかだったが、今は誰かの操り人形と化している。人形と化す前は圭一とは親友であった。 飛鳥を狼少女にしたのはこの人の仕業。元々は2クラスだったが本人の希望で1クラスに移ってきた変り種。 そのため、戦闘能力はそれなりにある。黒と白の古代の仮面を持っているが、黒の仮面は飛鳥に使用した際に砕けている。
あとがき 今回は短い間隔でこれました。これはただ単に時間が取れたというだけです。それに加えて分がするすると出てきてくれました。 珍しいといいますか、これだけ早く文が書けたのは、今回が初めてではないでしょうか……次回もこのペースでと思うのですが…… 展開は考え付いているのですが、その先と言うよりも表現で詰ってしまっています……気長に待ってください。お願いします。 精霊と人の詩の第十九話をお送りしました。これからも頑張りますので、よろしくお願いしますね。ゆーろでした。
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