第十六話  望みもしない開幕〜侵略阻止〜
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神遠を攻めてきた敵軍。その宿営地の司令テント。


「指令。本当にあのような者を信じていいのですか?」
「使える物は使う。ただそれだけだ。」


外が急に騒がしくなる。外から一人の伝令が走りこんできた。


「伝令!敵が動きました!軍を三つに分けて進軍してきます!」
「何を慌てているのだ?」


伝令の慌て具合がおかしいと司令官は気が付いた。


「そ、その、」
「はっきり言わないか!」
「は、はっ!三つの軍それぞれに、『赤鎧鬼』らしき者がいるのです!」
「な、なんだと!?」


司令官と参謀は、伝令を押しのけて外で敵軍を見る。確かに、真っ赤な鎧が3つそれぞれの軍を率いている。


「変装……かも知れぬ。それぞれの軍に我が軍を当ててみれば判るだろう。本隊を残して、遊撃隊をぶつけよ!」
「それがいいですね。すぐに手配します。」


訓練された軍の動きは早かった。すぐに三つに分かれて敵の軍と衝突する。その何処からも火柱が上がる。
美坂沙良の派手な戦い方は神遠近隣には鳴り響いている。炎と戯れる様に敵を殲滅する赤い鎧の武将がいると。
その戦い方は味方には安堵を、敵には恐怖を与える。故に敵として会う者は『赤鎧鬼』と言って忌み嫌う。
なぜなら、集団の戦い方には精神面が重要なウェイトを占める。兵に恐怖が伝播してしまうと疲れやすく、動きが鈍くなってしまう。
逆に勢いに乗れば、疲れは軽く、動きも軽くなる。数が少しの差しかなければ恐怖を伝播させる事は拙い。


「何だと!?」


司令官が動揺すれば、それを事実として兵は受け止める。司令官の呟きは失策だった。
瞬く間に宿営地に残った兵達に動揺が走った。距離が離れていても、赤い火は目立った。兵は一気に動揺して、戦意を喪失していく。
軍といえども、能力者の占める割合はかなり低い。全てが能力者の部隊などありえない。


「落ち着いてください。」
「おっと、そこまでにしてもらおうか?」


何も無い空間から、二つのナイフが指令と参謀の首筋に突きつけられる。その刃は動けば殺すと物語っていた。


「さて、このまま降参してもらおうか?嫌ならあんたらを殺すだけだ。」


さっきまでは何も無かった空間に人が10人現れていた。美坂翔太達が指令と参謀を捕らえる形となった。
明らかに自分たちの兵ではない。それは自分達を取り囲むように布陣している。参謀と指令は降伏の意を示した。


「さぁ!お前達の頭は押えた!武器を置いて、降参しろ!」


翔太の一言で、兵達の戦意は無くなってしまう。元々戦意が低くなっていた所に、司令官を抑えられ、しかも
3人の『赤鎧鬼』が来るのだ。だったら痛い目に会う前に降参してしまえ。それが兵達の気持ちだった。

















左翼を張った沙良に向いてきた軍は中身が無かった。そのためにあっさりと勝負がついてしまった。


「さて、あなたが最後だけど、どうするのかしら?」
「……降ります。」


最後に残った兵卒は武器を地面に投げて戦う意志が無い事を示した。所詮は様子見の部隊である。
危険が無ければその軍から潰していくつもりだったのだろう。と沙良は分析していた。


「ここはあらかた終わったわね。香里はっと。」


中央を張っている香里の軍を見る。既に結果はついていた。向こうもこちらと同じく、敵軍を降参させている。


「問題は名雪ちゃんのところね。」


右翼を張っている名雪の軍を見る。そこはまだ決着がついていなかった。
香里と沙良は親子である。よって姿に声は誤魔化しが効く。しかし、名雪は違う。遠目なら栞の手助けもあって
誤魔化す事は出来る。しかし、接近したらそれは誤魔化せない。すぐにばれてしまうだろう。
名雪の軍だけは、実力で敵軍を捻じ伏せないといけなかった。そのために時間がかかっている。
栞が本気を出せば、消し飛ばしてしまう事も可能だろうが、沙良は敵味方に無闇矢鱈と犠牲者を出す事を良しとしなかった。
元気になった栞の実力は知っている。奇跡の応酬では家族が束になっても勝つ事は出来ないほどの魔力を身に秘めている事も知っている。
だから、全力で戦う事を親として躊躇って、力をセーブするように沙良は栞に釘を刺していた。
もっとも、体力が無いので、詠唱に入らせなければ香里にしっかりと捻られてしまうのはしょうがなかった。
姉妹喧嘩の通算は、香里の4勝1分けで、香里は負け知らずである。











名雪の軍。赤い鎧をつけていても流石に接近戦を行なえば、ばれてしまう。しかもここには有力な能力者が来ていた。


「お前は、『赤鎧鬼』では無いな。せっかく本物を戦えると思っていたのに……残念だ。」


明らかに、敵の武将は名雪を侮っていた。栞は部隊の一番後ろで詠唱の真っ最中であり、この会話は聞いていない。


「そういえば、お前に見覚えがあるな……」


名雪は黙って敵武将を見ている。その周りでは軍と軍がぶつかっている。力は拮抗していた。
相手も訓練された部隊ならば、沙良、翔太の部隊もそれに負けないくらいの練度を持っている。
力が兵達のぶつかり合いでは拮抗していても、武将の指揮の違いで力の差が出てしまう。
それでも拮抗しているのは軍の武将である名雪の経験がない分は部隊一人一人が少しづつカバーをしていたからだ。


「思い出した。水瀬の娘か?あの真っ先にくたばったという神無の娘か!」


敵武将の顔が愉快と言わんばかりに歪む。名雪は不愉快だと言う顔をする。


「父親が父親なら子も子だな!」
「……私を侮辱する事は別にどうでも良い……でも、でも、お父さんを馬鹿にする人は市中引き回しの上に磔、獄門なんだよ!」


完全に頭に血が上った名雪。風を纏って敵武将につっこむ。武将はそれを軽くいなした。


「ふん!俺があの神無の娘なんぞに負けるわけ無いだろう!」
「お父さんを馬鹿にするな!!」


この動きの中では、どちらも詠唱は出来ない。リズムが崩れてしまえば詩として成立しないからだ。
名雪はこの点でいえば特異点になる。風を纏っているのに加えてかなり激しく動こうと息が乱れない。毎朝のダッシュが効いている。


「私は断罪するもの。純粋なる風の刃を持って罪を断罪する。風よ、私に純粋な風の刃を。」
「一体何をするかと思えば……動きながら詠唱など出来ないだろう。さすが、神無の娘だ!」


この武将の敗因があったとしたら最後まで名雪を侮った事にある。おかしいと思って少しでも防御に気を裂いていれば、
最低でも引き分けに持っていけたであろう。名雪には持っていないもの、経験と言う物を持っていたのだから。


「その身に刻め!己が罪を!ライトニング・ストライク!」


まさか、詠唱が成立するとは思っていない武将にはこれは悪夢だった。名雪の右足に一点集中された暴風の力。
それを纏った回し蹴りが、武将の胸を襲う。武将はとっさに両腕で胸をガードする。しかしそれは無駄だった。
暴風の力はガードを打ち破って武将の胸を貫く。そのまま武将は後ろにいた自分の兵達を巻き込んで飛んでいった。
結局、敵武将は敵を侮ったが為に、能力を行使する間も無くやられてしまった。


「さあ!他にお父さんを馬鹿にする人は誰!!」


完全に頭に血が上っている名雪。周りで怯える敵の兵を睨んでいく。明らかに戦意を無くしていた。


「あなたも馬鹿にするの!?」


敵兵一人一人を睨んでいく名雪。睨まれた兵は首をがくがくと横に振る。さぞ生きた心地がしなかったであろう。そこへ、火の柱がいくつも立ち上った。それに肝を潰した敵軍はあっさりと投降し始めた。


「名雪さん。落ち着いてください。」
「そんな事、言われたって無理だよ!だってお父さんが馬鹿にされたんだよ!?」
「周りを見てください。もう終わりましたし。」
「え?」


周りを見てようやく、名雪は落ち着いた。周りの敵兵は武器を目の前に投げて投降していた。














敵の宿営地から翔太が、敵の兵隊達を引き連れて香里達と合流する。
これで、敵を全部投降させた事になり、捕虜として捕まえて西門に引き上げる事になった。


「それにしてもあっさりと終わったわね。」
「そうだな……これで終わりだと良いけどな。」


親は簡単に終わった事に対して疑念を持っている。まだ何か有るのではないか?そういう不安が尽きなかった。


「それにしても、栞の考えには驚いたわ……」
「そうだね。まさかこんな格好させられるとは思わなかったよ。」


真っ赤な甲冑を着込んでいるが、沙良の甲冑に比べたらその赤が雑だった。かなり接近すればその違いが良く分かる。


「うまく行ったんだから良いじゃないですか。」
「まぁ、そうね。」


親の心配、何処吹く風という感じで、西門に向けて意気揚々と引き上げて行った。














その時刻と前後して、東門の前。その場所には相沢夫婦がいる。
その先には2人の男女が居た。その周りには魔物もよりつかない。魔物は遠巻きに人間達の対峙を見守っていた。


「そこを退きなさい。」


相沢夫妻に女が話しかける。相沢夫妻は不機嫌そうに睨んだ。有夏は特に命令されるのが嫌いだ。


「私は相沢の当主。この名前の意味を知っているのなら、そこを退きなさい。」


女は威厳を持って話しかける。有夏は女の言葉で大笑いを始めた。その隣の祐治は生きた心地がしなかった。


「何が可笑しい!」


よほど、有夏の爆笑が気に障ったのであろう。女は怒鳴り声を上げた。その隣の男も顔が不機嫌である。


「ひ〜〜、お腹が痛い!まさか相沢家がもう一家あったなんて!」
「なんですって!?」
「相沢というからには、守護精霊は竜である。その証拠見せてもらいましょうか!?」


黙っていた、祐治は思った。有夏は完全に頭にきている。ここまで怒ったのは久しぶりだ。と。


「見ていれば良いわ!我が盟約に従いし、気高き竜よ。我が盟約に従いて、ここに姿を現せ。ティアマット!」


目の前には20m位の竜が現れる。しかし、相沢夫妻は驚くどころか、祐治まで笑い始めた。


『全く。我も馬鹿にされたものだ。あんなヒヨッコが我だと!?』
「ティアマット。召喚するわよ。良いわね。」
『我も馬鹿にされたまま放っておくほど、心が広くは無い。かまわん。』
「我は従う。盟約を結びし竜に。その魂は気高く、美しい。その形は完全には再現できないけれども、」


祐治は剣を抜いて構える。有夏が詠唱した後は必ず動かない。いや、動けない。それを守るためだ。


「せめて、その気高さは失わないように。最低限の器は用意します。さぁ、姿を現してください。ティアマット!」


同じく目の前には20m位の竜が現れる。2体の竜を比べると違いは一目瞭然だ。力の差は圧倒的だった。


「あなたたちはかなり勘違いしているわね。竜とは盟約は確かに結んでいるわ。盟主は竜のほうだけどね。」
「「……」」
『有夏よ。その口の悪さはどうにかならないのか?』
「私の性分よ。それに私は相沢家の嫁だもの。あなたの言う本当の相沢家ではないわ。しょうがないじゃない。」
『まぁ、本来ならば、祐治に盟約を結ばせるはずだったのだがな。それを何処でどう間違えたのだか。』


男女二人は口をパクパクさせて驚いている。まさかの土地に本物がいるなんてという思いが一杯だ。男女の召喚した竜は既に怯えている。


「さて、戦いましょうか!?」
『我を侮辱した罪。その意味しかと噛み締めるがいい。なに、我とて、悪魔ではない。まずはお主からだ。』


有夏に召喚された正真正銘のティアマットは口を侮蔑の笑いに歪めながら口を動かす。
男女に召喚された竜は蛇に睨まれた蛙の様に固まって動けなかった。まずはお前と名指しされてしまったからだ。


『人間の方は任せたぞ、祐治。』
「わかってますよ。ティアマット。」


祐治とティアマットが同時に動いた。ティアマットは自分の偽者に、祐治も自分の偽者に。
とは言ってもティアマット面倒だといわんばかりの緩慢な動きで首を向けただけだ。


『貴様らに詠唱を必要とするほどの実力があるとは思えん。喰らうが良い。イビルフレア』


六つの黒い炎が、地面から溢れ出てくる。それが偽者の手足と羽に絡みつく。絡みついたまま凍りついたように動かない。


『言ったであろう。我とて悪魔ではないと。命まではとらんよ。命まではな。しかしいつまでもつ事やら。』


黒い炎に纏わり疲れた竜は動くたびに苦痛の呻き声を上げる。動けばより一層の苦痛が襲うようだ。


「さて、本物に、見とれている暇は無いんじゃないか?」


それでスイッチが入ったように剣を引き抜こうとした男の剣を跳ね飛ばしてそのままタックルを決める。
男はそのまま、弾き飛ばされて転んだ。祐治は転んだ男の首筋に剣を突きつけた。


「さて、これで大人しく降参してくれるとこちらとしては嬉しいんだが?」


男に動くという選択肢は無い。動けば即座に首が刎ねられると解っているからだ。


「そっちの女の方はどうだ?いい加減、召喚を解いてやらないと牙を剥かれると思うが?」


女は急に構えて、召喚を解き始めた。召喚を解き終わると媒介にしていた杖を有夏の方に向けて放り投げる。


「降参します……」


しかし、有夏はティアマットの召喚を解こうとしない。すっと目を細めて女の方を見る。


「ひっ!」
「うふふふふふ。私だってそこまで悪魔じゃないわ。ティアマット久しぶりの大地の空気はどう?」
『うむ。良い準備体操にも恵まれ、我は言う事無い。』


そう軽口を叩きあいながらティアマットの召喚を解除した。手早く、男女二人を縛り付ける。


「さて、何で神遠を攻めるのか、理由を聞かせてもらおうか?」
「「……」」
「祐治、もう一回ティアマット呼んだほうが良いかしら?」


嗤っている有夏の一言で、二人の顔が一斉に青ざめる。祐治は顔を横に振った。


「怖がらせてどうするんだよ。まぁ、何も喋らないのならそれはそれで、方法を考えないといけないと思うけどな。」
「さて、洗いざらい喋るか、そ・れ・と・も・もっと怖い思いをするか。どっちかしら?」


有夏が嗤いながら二人に詰め寄る。祐治はそれを止めようとはしなかった。男が口を開いた。


「……我々はエターナルの軍人だ。この作戦は魔物を操れるという男が持ちかけたものだ。国の判断ではない。軍の判断だ。」
「なんだと?」
「国の良識者達、つまり長森卿等をはじめとした人物達に反感を持っている軍閥の一部の命令だという事だ。」


有夏と祐治は顔を見合わせた。そして引き出せる情報は引き出しておこうという事になった。


「魔物を操れるという男はなんて奴だ?」
「我々のような下っ端には解らない。それに、動いた軍だって正規軍ではなく軍閥の私兵だ。」
「なるほど。で、どんな作戦だったんだ?」
「北と南を魔物に襲わせて手薄になった東と西から攻め入る。」


女も同じように口を開いた。


「私達は陽動で、そのまま突き抜ければ良し。駄目でもこっちに兵を集めるのが目的だった。」


それ以上の情報は無かった。有夏と祐治は二人に亡命を進めて手厚く保護をした。もちろん武器とかは取り上げてある。

















同時刻、北門。閉じられた門の前には秋子と冬葵が居る。今にもその門は突き破られそうだった。
しかし、秋子達以外にその場には居ない。他の兵達は城壁に上がり城壁を這い上がって来る魔物を処理するので手一杯だった。
それでも、この門の位置には他の兵達が一番多く配置されている。それだけ魔物が城壁に押し寄せていた。


「秋子、このまま門を破られると困っちゃうわね。」


秋子はそんなに困ったような顔をしていない。手を頬に当ていつものポーズを崩さなかった。


「大丈夫です。今から詠唱しますからその間はよろしくお願いしますね。」
「りょうかい。」


秋子は両手を合わせて詠唱を始めた。その手にはうっすらと青い光が漏れ始める。冬葵は剣を抜いて秋子の前にたった。


「常に変動し容のない水に容を。掴みようが無い水に手ごたえを。それは状態を変化させるわけではなく。ただありのままにある。」


秋子は両手を離して雪の積もっている地面に両手の平を押し付けた。手を押し付けられた場所からどんどん雪は解けていって水になる。
秋子の足元にはしたの地面が見えている。水はかなりの量になっていた。


「我が命に従いてそれらを形成せよ。ハード・ウォール」


大量の解けた水は一斉に門に向かって走り出した。門に張り付き新たな壁を形成する。


「さて、後はこの壁を通り抜けた魔物だけを退治すれば良いのね。」
「この門を通り抜ける事は出来ませんよ。」
「確かに、この門を破壊される前に覆ちゃったからねぇ……後片づけが大変そう。」
「ふふふ、それはそれ、ですよ。気にしてはいけません。」


冬葵は門を見つめて素直な感想を漏らした。元々門は簡単に打ち破れるような物ではない。
その上に秋子特製の水が覆いかぶさっている。というよりもゲル状の水が門の前後を厚く埋め尽くしている。
魔物ごときにやられないという自信がそこにはあった。というか、魔物だってそこは避けたいだろう。
城壁を上がった方が楽であろうと、誰だって思うだろう物がそこに存在している。


「門が壁に替わっただけです。気にしてはいけません。」
「終わった後、ここを掃除する人に同情しようかしら……」


冬葵は構えた剣を鞘に戻した。そして秋子の顔をうかがう。


「これからどうしましょう?ここに残っても良いけど、まだここには余裕があるね。」
「そうですね……美晴さんの所に行きましょうか?街の中の人たちはまだ時間がかかりそうですし。一番辛いでしょうから。」


秋子と冬葵はこれからどうするか相談しながら門を後にした。
南門には今は兵は配置されていない。街に発生した魔物を駆除した後にそれがそこへ行くためだ。
よって、南門つまり、学院は今は学院生のみによって防衛されている事になっている。だから秋子はそこへ行こうといったのだ。


「そうね。そうしましょう。」


秋子の意見に賛成した冬葵は秋子と共に走り出した。





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技説明


ライトニング・インパクト:名雪の技。技が決まった瞬間に、稲光のような光が発生する事から名付けられた技。

暴風を一点集中するために、威力はかなり高いが、そんなに魔力は消費しないというお得な技。


ティアマット:相沢有夏が盟主である竜を召喚したもの。消費する魔力に応じて大きさが変る。


盟主がつまり、ティアマットが嫌がれば、召喚は出来ない。竜は相沢家の者、特に直系の者に関係する者以外には盟約を結ばない。

主は竜で従者が相沢家の者となっている。ちなみに、この竜と盟約を結んだものが相沢家当主となる。

有夏は、相沢家の直系ではないが、祐一と祐夏の二人を生んでいるので直系に関係あるとして盟約を結んだ。


ハード・ウォール:粘着質の液体を作り、それを恒久的な壁として作用させる。殴られても切られても元に戻るという性質を持つ。

欠点として、後始末が大変で壁などは強化されるが、それが門等のときは取り除くのが一苦労というか苦痛。


補足説明


エターナル:神遠のお隣の国。龍の口より先にある豊かな大国。神遠とも交流がある国。実際はとても友好的な国だが、

軍部と政府の仲が悪く、今回の独断の襲撃となった。これは軍部が独立するために必要だったためである。

ただ、それにしては送ってくる人材がしょぼいのは軍部の中でも意見が分かれている上に、指示を出した人物に人望が無かったため。


軍:翔太と沙良の部隊の人数を沙良、香里、名雪のメンバーで指揮していた。人数としては全体で200人。ちなみに、

エターナルの軍は本隊300人、遊撃隊が200人。遠路はるばる神遠に来たので士気の低さは悲惨なレベルだった。

そこまで士気が低かった理由は、強行軍で神遠まで来たため。雪道の進軍は大変です。

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あとがき

試行錯誤2回目です。一回目つまり、前回の15話とどちらが見やすいでしょうか?それに加えて、それ以前のものと比べて、

どちらが観やすいですか?私としてはどうしたものかって感じになっています。出来れば指摘してください。

本当に素人なので指摘、指導は大歓迎です。後、今回は噛ませ犬の登場です。他の国の主力ではなく、下っ端が来たと思ってください。

F1のサーキットにゴーカートが来たとそんな感じで書きました。これからもよろしくお願いします。ゆーろでした。


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