第十話  絆〜あなたという存在〜


美坂香里は焦っていた。祐一が朝に言っていた知り合いの特徴と自分の妹が余りに酷似、いやまったく同じだったからだ。

加えて帰り際に、祐一が「もう会えなくなるんだよ。」と泣きながら出て行ったのを見てしまったからだ。

急いで家に帰ってから家に栞がいないと分かると、町中を駆けずり回っていた。

それも普段、拒絶していたのも嘘みたいな勢いで駆けずり回っていた。

時刻はもう夕刻。日すら落ちて辺りはもう真っ暗だ。

もう心当たりのある場所を探しつくしてしまった香里は途方にくれていた。

ふと、朝に祐一が話していたことを思い出して、学院のほうへ足を向ける。

学院に近づくにつれて、その異常な雰囲気が感じ取れた。今まで感じた事の無い魔力の強さ。

彼女の守護精霊である、焔が震えているのが見えた。精霊が怯えるという事は普通では考えられない。

魔力を感じる方向、つまりグランドのほうに栞がいる気がした香里は校門側からグラウンドのほうへ出る扉へ向かった。

そこに行くと女性と少女が何かをしている。

 

それと同時刻、校舎側からグランドに向かう通路では石橋彰雄と久瀬圭一が、川澄冬葵と対峙している。

「さて、そこを通してくれませんか?川澄先生。」

「あなたが行って何になるのかしら?」

「では、あなたはこの先に何がいるか分かっているのですか?」

「えぇ。何せ、舞が相手をしているもの。」

「それは本当なのか?」

今まで黙っていた彰雄が口を開いた。冬葵はしれっと嘘を言った。

「えぇ。舞の邪魔にならないようにここで人払いをしているわ。もちろん校門側にも人を配置してあるわ。」

「なるほど。なら心配ないな。では圭一、戻ろうか。」

「し、しかし」

「お前は心配性だな。あの、川澄舞が負ける訳なかろう。杞憂だよ。」

「……解りました。」

久瀬と彰雄は踵を返して校舎のほうへ戻っていく。彰雄は校舎のほうを向く瞬間に冬葵に目配せをした。

「ふぅ。」

二人の居なくなってから冬葵は人知れず、ため息をついた。

「付き合いが長いだけあるわ。」

とりあえず、一安心した言葉が冬葵の口から漏れた。

 

 場所は戻って校門側のグラウンドへの扉の前。

「雪って案外硬いんだね。」

恵はおもいっきり固めた雪玉(氷玉)を舞に向かって投げてる。

「……はしゃぎすぎ。」

それに反撃することなく、全ての雪玉を避けている。

ふと2人以外の気配が一つ増えた。

「……来た。」

祐一から言われていた人物の登場である。恵が香里に向かって警告を発した。

「今は取り込み中だから帰ってください!」

「そこを通らしてもらうだけで良いわ。」

その警告を無視する形で香里は恵をにらみつけた。

「だって私達じゃなくてその先が取り込み中なの!」

「そこを通るのに許可が要るのかしら?」

無邪気な笑みを浮かべて恵は香里の視線を受け流している。

「……何故?そこまでして通りたいの?」

「あなた達には関係ないわ!」

香里は舞の問いかけに怒鳴った。

「なら、通りたいなら力ずくで……ね♪舞、私に相手させてもらって良い?なんだか見ててイライラしてきちゃった♪」

「…勝手にして。」

「なら力ずくで通らせてもらうわ。」

恵は普段歩くように前に歩いていく。香里は篭手を装備して構えをとった。舞は門の所にシートをひいて弁当を取り出した。

「さて、どのくらい楽しませてもらえるかな♪」

「さっさと、次の人に交代させてあげるわ。」

「…みまみま」

一部を除いて緊迫した空気が流れ始めた。

「…あ。」

舞がたこさんウィンナーを箸からすべり落としたのを合図にして、香里と恵の戦いが始まった。

恵が香里を無造作に殴りつける。香里は体を逸らしつつそれをかわして拳で反撃をした。

しかし、その拳は恵の像には当たるが、手応えが無い。

「な!?」

「あれれ〜?何処見てるのかなぁ?」

見ると香里の周りには恵の分身が囲んでいる。数にして5人。

「なめないで頂戴。」

そう呟きながら香里は目を閉じた。

(さっき殴ったのは偽者だった。ならあの像の内一体が本物。本物なら気配が有る筈。)

その時、舞はお弁当の中の不審な卵を持って香里の前に居る恵にそれを投げた。

香里の前に居た恵の本体はそれを難なくかわして舞を睨みつける。

ぱちゃぁという音をしてから恵が舞に苦情を申し上げる。

「舞?私、真剣勝負の途中なんだけどなぁ?怒るよ?」

「……それはこっちの台詞。食べ物の悪戯は言語道断。」

 

 時間は少し戻る。目を閉じた香里は気配を感じて拳をその気配に向けて繰り出す。

ぱちゃぁっという音と共にそれが砕けた。目の前の少女が何かを言っているがそれを無視して目を開いて自分の手を見る。

その時、額に衝撃を感じた。それと共に意識が外に向かって急速に広がる。

香里の額には生卵が直撃していた。もちろん、さっき拳に当てたのも生卵だ。ちょっと痛んでいるのか少し嫌な臭いもする。

「あぁ、舞。気が付いちゃったんだ。残念」

「…………恵、後で決着をつける。」

「あ・な・た・た・ち!何をしているのかしら!?」

ようやく自分の状態が理解できた香里は、目の前の二人の行動に腹を立てていた。

「怒鳴ら無くても良いじゃない。ただの喧嘩よ?そんなにあなたが怒らなくても。それにあなたの相手ならね?舞?」

「……そう。ただの喧嘩。」

「そっちがその気ならこっちだって!」

自分の魔力を練り上げて回路である両手の甲に回す。

「我は望む、絶対の温度を。すべてをぉ!」

詠唱の途中で背中から衝撃を受けた。香里は驚き、振り返る。そこには恵の分身が居た。

(実体があるなんて!)

「あなた、まだ経験があまり無いでしょ?人相手にしかも一対一で詠唱なんて、自殺行為よ。」

喋っているのは真後ろに居た恵のうちの一人。しかし目の前の恵はまだ舞と言い争いをしている。

「あぁ、説明しておくと、私はあそこに居る本体の力の一部よ。私、優しいから特別サービス♪」

「親切にどうも、本体が居ないのにね。その余裕、砕いてあげるわ。」

「あら?あなた位なら本体がいなくてもねぇ?」

(実体があるのなら、全てを相手にすれば良いだけのこと!)

香里と恵の分身4人と、舞と恵の壮絶な喧嘩が今始まった。もっとも、恵と舞は言い争いだが。

 

 その頃、グラウンドでは圧倒的な光景が繰り広げられていた。

「く!何なんだこれは!」

「あら?本来の精霊の戦い方よ。もっともこの戦い方が出来るのは祐の体のおかげが大きいけれどね」

両足を凍り付けにされてしまったウィットが叫んだ。

「こんな所で滅べるか!私にはまだしなくてはいけない事がある!」

気合と共に凍り付けにされた箇所を根元から引きちぎる。足首から先をなくしたがこれで動けるようになった。

引きちぎられた断面は何かを引っ張って無理やり千切った様な感じになっていて、凍り付いている。

「そうでないとつまらないわ。」

足を再生する暇もなく、殴り合いが始まる。しかし、ウィットの動きが悪い。足元はさっきまで雪だった。

しかし今は、氷だ。足首から下の無いので踏ん張る事が出来ない。よってウィットが地面に接する事が出来ない分、

ウィットの動きに精彩が無いのがわかる。栞は目が慣れてきたのと、ウィットの動きが悪くなった事もあって、

その動きを目で追うことが出来るようになっていた。

「焼けろ!」

「ふん!」

火の塊と言うには大きすぎる物を四つを詠唱無しで出すウィット。

それに同じ数、同じ大きさの水の塊を同じく詠唱無しで出すウンディーネ。

それはぶつかり合い、凄まじい水蒸気となる。離れていた栞はそうでもないが、当事者達の周りは水蒸気で回りは見えない。

ウィットがわざわざ、あまり効果の無い火炎系の攻撃を仕掛けたのはこれを狙ってのものだった。

そんな中、ウンディーネは動いていない。しかし、ウィットのほうは動き回っている。

そして、ウンディーネの背後にウィットが現れた。

「後ろです!」

その瞬間前、栞は出来るだけ大声で叫んだ。

「もう遅い!」

「遅いのはどちらかしら?」

水蒸気が晴れてそこに居たのは氷の柱に貼り付けになっているウィットだった。

「おかしいと思ったのよね。わざわざ火炎系で攻撃して来るんだから。」

「私の行動は予測されていたと……」

「動かなかったのは行動の方向を知るため。知れば、今のあなたの状態にするのは簡単よ。」

そして、ウンディーネは困った視線を栞に向ける。栞はその視線に困惑した。

「もっとも、背後に現れるのを予感したのは、あの子の叫びとほぼ同時だけどね。」

「末恐ろしい子だ。もう少しでその体を手に入れれたものを……口惜しい。」

「さて、最後にしてあげるわ。あなたに相応しい最後を飾らせてあげる。」

ウィンディーネは力を左腕に集め始め、詠唱を開始した。

「大地にいる冷厳なる冷気よ。見えない精霊達よ。我に答えよ。契約に従いてその力を見せしめよ。」

ウンディーネの左腕から、空気が液体となって滴り落ちている。白い冷気が辺りを包み始めた。

「さぁ!我に付き従え!我はそなた等を率いて邪悪を撃ち滅ぼさん!アブソリュート・ゼロ!」

ウンディーネは左腕を繰り出し、ウィットの心臓部分に打ち付けた。

「まだだ!まだ私は死ねない!」

まだ自由だった右腕を使って自分を袈裟斬りにして凶悪な一撃から逃げる。

ウンディーネの左腕を打ち付けられた氷柱はそのままの状態である。そこに、人には解らないような風が吹いた。

氷柱は風をきっかけとして静かに崩れていく。

「往生際が悪いわね。」

「私はまだ死ねない!この知識を誰かに受け渡すまで!」

「残念。そんな時間は無いわ。」

ウンディーネは無慈悲に左腕を振り上げた。

「駄目です!」

そこに立ちはだかったのは栞だった。ウンディーネとウィットの間に立っている。

「お譲ちゃん。何の冗談かしら?そこを退きなさい。」

ウンディーネは栞を殺意をこめて睨みつける。

「駄目です!もう良いじゃありませんか!もう悪い事も出来ないですよ!」

「あなたはそれで良いのかしら?恨みは無いの?」

「恨みが無いと言ったら嘘になります。でも!それとこれは別です!」

「もう一度言うわ。そこを退きなさい。」

振り上げた左腕を下ろして栞を睨み、栞のほうに近づいていく。

「警告はしたわ。」

瞬間、ゴト、と言う鈍い音と共に栞の手首から先の左手は凍って地面に落ちた。

手首は凍りついてもはや、人間らしいものではない。紫色になって凍り付いている。

「これでも、退いてくれないかしら?」

「い、や……です!」

栞は体温が左腕からどんどん抜けていっているのが解る。もう既に体が震え始めている。

立っているのがやっとの状態だが、そこから退く事は無かった。

「何故だ?何故、私を助けようとしてくれるんだ?私を憎んでいるのだろう?」

「私だって助けてもらったんです!憎しみなんて今は関係ありません!助けれるなら助けたいんです!」

立っているのがやっとの体で精一杯の大声を出した。

「祐一さんが私を助けてくれるように、私だってそう生きていきたい!憎むだけが人だというのは間違いです!」

「ウンディーネ様、これが人間の強さですか……今ならわかります。」

「ちょっと言ってることが違うけどね……概ねその通りかしら。」

ウィットが、右腕で栞のほうに近づいていく。

「私は、もう長くない。だから強さを見せてくれたあなたに、知識を受け渡す。受け取ってくれるか?」

ウンディーネは困り顔で、栞は焦っている。

「それで、あなたの気持ちが済むのなら。」

栞は落ち着いてそう言った。

「ありがとう。魔界はもう無い。魔族と名乗らなくてももう良いだろう。」

ウイットは光の粒になりながら、栞に流れ込む。

「長かった。私は、もう自分の生に満足した。ありがとう。栞……」

光の粒が全て栞に流れ込んだときには、ウィットはもう形は残っていなかった。

「天狼!来なさい。」

ウンディーネはそう言うと祐一の体を祐一に返した。

『呼びましたか?』

『えぇ。そこに居る栞さんの守護になって頂戴。』

「えぅ?」

いきなりの展開に栞は着いていけない。祐一はまだ頭がボンヤリしている。

『魔族の知識を受け継いだ人間なんて聞いた事は無いわ。そのお目付け役として。』

『わかりました。』

『まあ、悪さはしないと思うわ。総眷族の仕事はそうね……この近くにサラマンダーの第一眷属の九尾狐が居たわね。』

『えぇ、居ますには居ますが。』

『じゃあ今すぐ行って引き継いできなさい。あなたは精霊になっているのだから。お疲れ様よ。』

『解りました。すぐに戻ってきますので。』

シリウスはそのまま北の山のほうへ消えていった。

『栞さん。良いわね、その力を悪用したときはあなたは私に消されるから。』

「そんな事言われなくても、しません!」

栞は言い切った。

『ならそれを人の為に使って頂戴。』

「当たり前です!」

「あれ?栞さん。その左手どうしたの?」

頭のはっきりした祐一が栞の手の有るべき場所にあるはずものが無いのに今気がついた。

『あ、え、えぇっと』

今まで冷静だったウンディーネがいきなり慌て始めた。

「ちょっと待ってね、今から再生させるから。これだよね?栞さんの左手なのは。」

「ふふふ、そうですよ。」

慌てているウンディーネが可笑しくて笑いながら栞はそういった。

「左手を有るべき場所に、命の鼓動は何より強靭で、逞しい。」

包帯の収まった左手に魔力を込めて詩を詠う。

「逞しいその命の鼓動に、一押しを。ヒーリング。」

栞の左手が元の位置に収まる。そして、凍っていた手と、手首は元の色を取り戻し始めた。

「あれ?」

何かに気がついたように祐一が声を上げた。

「栞さん。左手に回路有った?」

「え?無いですけど?」

「おかしいなぁ……」

栞の左手には新しい回路が出来ていた。

『じゃあかえるから、祐、扉を開いてもらえるかしら?』

「うん。ちょっと待って。」

ウンディーネを呼んだように帰りの扉を用意してウンディーネは精霊界に帰っていった。

「左手に新しい回路が出来たんですか。えぅ〜、なんだか嬉しいです。」

「どうして?」

いかにも不思議という感じで祐一は栞に聞いた。

「祐一さんと同じ箇所に回路があるんですよ?もはやこれは運命です!」

「そ、そうなんだ……あ!そうだ。やることがあったんだ。」

祐一は鞄から一つの竹筒を出して、それに火をつけて空に向かって放り投げた。

そのつつが最高点に達したときにそれは破裂して一輪の花を空中に咲かせた。

「あれ?」

祐一はその場にへたり込んでしまう。

『主よ。力の使いすぎだ。』

「そうです!私が手を貸しますから一緒に帰りましょう。」

「うん。ありがとう栞さん。」

栞の見た祐一の笑顔の中で一番の笑顔だった。栞はそれに笑顔を返した。

『済ませてきました。ウンディーネ様。ってもう帰られましたか……』

なんだか落胆しているシリウス。

『まぁ、良いです……栞さん。これからよろしくお願いします。』

「こちらこそよろしくお願いします。」

そして二人は校門側の入り口に向かって歩き始めた。

門の前に着いたとたん、勢いよく扉が開いた。

「栞!」

香里がそのまま飛び出てきて、栞を見つけるやそのまま抱きついてしまう。祐一は弾かれてその横にへたり込んだ。

「栞、栞、まだ生きてるわよね?」

「お、お姉ちゃん、痛いです。後、なんだか生臭いです。」

「良かった、ごめんなさい……」

泣きながら、香里は栞を抱きしめつづけた。

「お姉ちゃん……」

姉妹が感動している横で、祐一は嬉しそうに微笑んでいる。その横に恵と舞が来た。

「僕らはこのまま居なくなろうか?」

「……それが良い。」

「ぐすぐす、それがいいよー」

恵は二人の感動の場面を見て泣いている。恵の分身が香里と戦っているときに香里が妹への思いをぶちまけていたから、

恵はこの場面に感動して泣いている。分身が恵と一つになった時に分った事なので、舞は詳しくは分らない。

そして、3人は静かにその場を後にした。途中、校門で冬葵さんと合流してそのまま帰っていた。

「栞?あなた何かあったの?」

落ち着いた香里が、いつもと雰囲気が違う栞に向かって質問した。

「私の病気が治ったんですよ。これも祐一さんのおかげです!」

「ちょっと!詳しく教えなさい!!それってどういう事なの!?」

栞の体を前後に激しく揺らしながら香里は続ける。

「お、お姉ちゃん。そんなに頭を振られたら、答えられません……」

「あ、ごめんね。」

栞の体から手を離した。そして回りを確認する。話ではいるはずの祐一が居ない。さっきまで香里を邪魔していた川澄姉妹も居ない。

「祐一さん帰っちゃったみたいですね……」

「ところで病気が治ったって本当なの?」

「ほんとうです。家に帰ってからお父さんとお母さんに説明するからその時で良いですね?」

「えぇ。じゃ、帰りましょ。父さんも母さんも心配してるわ。」

「はい!」

二人は手を繋いで自分の家へと帰った。

二人の絆はもうほつれる事は無いだろう。それほどの絆がそこには確かにあった。

後に神遠の三女神と呼ばれる存在の内の二人目の誕生である。しかし、まだそれはまた遠い先のお話。


状況説明

魔族にも寿命はある。魔族とは力のあるものが力等を他の存在に託して魔族という種は生き延びる。

そして託された者が魔族を名乗る事で魔と認められる。託された者が魔を名乗らないなら、魔とは認められずに

魔界では滅ぼされていた。魔界のない現在では名乗っても名乗らなくても関係ない。

 

 眷属

最古の八精霊に忠誠を誓った存在で、精霊界にいる精霊の代わりに大地の仕事を代行している。力によって第一、第二、第三と分類される。

 

 総眷属

八精霊の眷属達をまとめる存在。第一眷属の内の一人から選出される。何年かたつと精霊化する。

 

 技・奇跡の力説明

アブソリュート・ゼロ:絶対零度。全ての動きを止めてそこに衝撃を加えるウィンディーネの得意技のうちの一つ。

鬼のような破壊力を持つ。大体の物質はこの攻撃に耐えられない。

ヒーリング:傷の修復。ただし、消失してしまったものには効果は無い。

 

 登場人物説明

久瀬 圭一

守護精霊:情報 回路の位置:右手 能力:情報の収集 媒介:白紙の本

 議員に父親がいる。自警団の団長を務める学院生。奇跡の力がサポート専門の為に戦闘力は少ない。

クラスは1−A−S。ちなみに月宮あゆのクラスメート。最も新しい精霊と契約した。

能力は敵の能力、陣形等の情報が白紙の本に書き込まれる。そのため、司令官としての能力の特化を進めている。

石橋彰雄に直接指導される人間のうちの一人。結構良い人。彼の下に一人妹が居る。

 

 追加分

美坂 栞

守護精霊:天狼 回路の位置:背中 左手 能力:全属性の行使 媒介:祐一から貰ったナイフ、香里から貰ったストール。

 魔族の知識を受け継ぎ、それに加えて今まで魔力を搾り取っていた存在が居なくなった為に、体は健康体となる。

今まで回路は背中のみだったが、今回の件で左手にも回路が出来た。本人は祐一とお揃いと喜んでいる。

生まれたときから魔族が取り付いていたの事で、魔力の存在量が桁外れに多いことに加えて、今まで魔力の殆ど無い状態で

生活をしていたので体が超省エネ体質になっている。魔力だけのスタミナなら世界有数になるが、体力の無さは致命的。 

 

 天狼(シリウス)

月の第一眷属だったが、まとめ役として総眷属の仕事を任せられる。長年、総眷属の仕事をしていたので精霊化してしまった。

精霊となって役目を交代して今は栞のお目付け役、兼、守護精霊。総眷属として各精霊からの加護を受けていたので、

全属性の行使が出来る。もっとも得意なのは月と闇の属性。苦手な属性は特に無い。


あとがき

このSSを書き始めて、もう二桁目に突入しました。なんだか嬉しいです。でもこれって自己満足っぽいですよね。

栞編はとりあえずおしまいです。次は中継ぎを入れてから、他の物語を入れます。

では、管理人の柊さんに、読んでくれる皆様。これからもよろしくお願いします。ゆーろでした。

 

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