Fate/snow night 雪降る街の幻想曲





一章 平穏の中の異変





俺の左腕にみみず腫れが出来た次の日。自分で決めた鍛錬の日でもないのに、朝早く目が覚めた俺

は名雪と真琴、あゆを起こさず秋子さんが作ってくれた朝食を食べ一人で学校に行った。

いつもは皆といるので、こういった一人になれる時間のない俺はゆったりしながら学校への道を歩

く。見慣れた道が、こうやって落ち着いて見ると新鮮に見えてくるから人の眼っていうのは不思議

なものだ。


(いや、俺達がいつも慌しすぎるからか……)


諦めと苦笑が入り混じった表情で俺は空を見上げる。十一月の早朝、俺がこの冬木市に来て一年が

あっという間に経ち、季節はまた巡って冬となった。様々な出会い、出来事、奇跡を経験し俺は過

去に犯した過ちにケリをつける事が出来た。

それだけではなく、美坂栞、美坂香里、倉田佐祐理、天野美汐といった心に傷を負っていた少女達

と出会い彼女達が自分なりに過去に決着をつけるのを見届けた。


(俺なんかより、よっぽどあいつらの方が強いな)


多少の嫉妬と自嘲の笑みを零す。辛い事、悲しい事……様々な出来事があった一年前。今ではそれ

も過去として振り返る事が出来る。それは良い事でもあり、少し悲しい事でもあるかもしれない。

でも、人間はいつまでも立ち止まっていられない。時間は進み、人間も進む。時を止める事は出来

ないし、操る事など以ての外だ。時間は無限であり有限。時は止まる事なく刻一刻と進み続けるが、

人間の一生は平均八十年ぐらいで終わる。故に有限であり無限。

世界の時とは無限であるが、人間にとっては人生とは有限であるのだ。


(っと、また考え込んでたな。あんまり歩きながら考え込むのは止めた方が良さそうだ)


それなりに考え込んでいたらしい。視線の先には俺や友人の北川潤、そしてこの冬木市に住む高校

生達が通う学校……穂群原学園が見える。校舎の丁度真正面にある校門の前へ辿り着くと着くと、

そこには顔馴染みのクラスメートの姿があった。


「遠坂に美綴、こんな所で何やってるんだ?」


遠坂凛に美綴綾子。二人は三年になった時のクラスメートだ。

美綴は弓道部の主将。男勝りな性格で、校内で逆らってはいけない奴ランキングの上位に組み込ん

でいる。遠坂は北川曰く、学園のアイドルだそうだ。品行方正、眉目秀麗、成績優秀。まさしく絵

に描いたような優等生。何処となく香里を彷彿とさせる見た目だ。

――――そして死徒二十七祖第四番、『宝石』のゼルレッチを始祖とする遠坂家現当主の魔術師で

もある。


「おう、相沢じゃないか。珍しいじゃん、遅刻寸前じゃないなんて」


下手をすればそこいらにいる男より男らしい口調で、美綴は話しかけてくる。


「あれは名雪の寝起きが悪いせい。俺は元々早起きだ」


「あら、では今日は水瀬さんを起こさなかったんですか? 相沢君って意外に薄情なんですね」


俺の印象を改めさせていると、遠坂の横槍が入る。薄情? この俺が?


「おい遠坂。お前はあれを毎日起こしてやっているこの俺が薄情と、そう言いたいのか?」


「えぇ」


あ、ダメだ。ごめん、相沢祐一、ここで切れます。


「ふざけるな! いつも名雪を起こす俺の身にもなってみろ! 揺すっても起きん、声を掛けても

起きん、目覚まし二十七個掛けても起きん! 叩いても起きん時は危険を省みずジャムを使わなけ

ればならんのだぞ!?」


最後の方はほぼ涙目、いや泣きながら叫ぶ。そんな俺の顔を見て流石に悪く思ったのか遠坂が謝っ

てくる。だって、下手にあのジャムに関わると俺までとばっちりを喰らってしまうから泣いてしま

うのは当然だ。


「ご、ごめんなさい。そこまで苦労してるなんて思わなかったものですから…」


「相沢、なんでジャムなんかで危険を感じるんだ」


謎ジャムの被害者ではない美綴は呑気にそう言ってくる。目が雄弁に『そんな事あるわけないだろ

うと』語っている。


「お前はあのジャムの恐ろしさを知らんからそんな事が言えるんだ。あれは食べ物じゃない。食っ

た瞬間、気絶したぞ……」


俺がそう言うと二人は頬を引き攣らせて笑った。美綴はともかく、遠坂の引き攣り笑いなんて初め

て見たな。


「……俺、もう教室行くわ。何か気分悪いから寝る」


「あぁ。あたしは遠坂と弓道場で茶でも飲む」


「それでは、また教室で相沢君」


弓道場に向かう二人の姿を見送り、俺は校舎の中へ入っていく。



[Interlude1−1]



祐一と別れた凛は、綾子と共に弓道場で綾子が淹れた茶を飲んでいた。考えているのは先程別れた

男、相沢祐一の事だ。


(やっぱり、相沢君は私と同じ魔術師。向こうは当然私の事には気付いている筈。やっぱり、相沢

君には警戒を強めた方が良さそうね)


よりにもよってこの時期に、しかも自分の近くに魔術師がいるとなると自然、緊張が高まってくる。

今この学校には魔術師が三人存在している。遠坂凛と相沢祐一。そして……、


「それにしても、やっぱり衛宮が抜けた穴は大きいよなぁ」


衛宮士郎。彼は相沢祐一の友人であり、元弓道部の部員であった男だ。だが、この時点で凛は衛宮

士郎が魔術師であるとは知らない。それに凛は知らないが、祐一は魔術師と言うよりは退魔師に近

く、衛宮士郎も魔術師と言うより魔術使いである。


(相沢君も魔術師。出来ればにはマスターにはなっていて欲しくない……)


出来るならば、マスターになっていて欲しくない。これは『人間』としての遠坂凛の希望だ。

しかし、もしマスターになり自分に敵対するなら……


(倒すだけよ……。遠坂の名に掛けて、私は負けられない……!)


『魔術師』としての遠坂凛は相沢祐一を倒す。今まで聖杯戦争を待ち続けてきた自分の邪魔はさせ

ない。湯呑みを持つ手に力が入る。


(もう時間が無いわ。父さんの文献も解読できた。今日中にサーヴァントの召還をしないと……)


この後、凛は綾子に誤解を受けてしまい、それを弁明している内に弓道部員でちょっとした知り合

いの間桐桜が訪れ、渋々弓道場を後にするのだが、それは別の話だ。



[Interlude out]



「う〜む、やはり遠坂は何処となく香里の様なバイオレンスな匂いがする。やはり猫を被ってるの

か?」


俺は疑問に思ったことを口にしながら教室への道を歩く。と、教室の前である男子生徒と出会った。


「柳洞?」


「む、相沢か。今日は存外早いな」


目の前にはいかにも堅物そうな男。名を柳洞一成と言い、久瀬の後釜としてこの高校の生徒会長を

している。堅物そうな外見通り、柳洞は冬木市で一番大きく由緒ある柳洞寺と言う寺の住職の息子

だ。


「こんな所で何してるんだ。俺の教室に何かあるのか?」


「いや何、今衛宮に教室のストーブを直してもらっておるのだ」


あぁ、そういや俺らの教室のストーブ調子悪かったな。お蔭で何度凍えそうになったか……。香里

も何度かいい加減直して欲しいとぼやいてたっけ。それが生徒会の耳に入って柳洞が立ち上がった

って所だろう。しかし……


「士郎か。あいつも人が良いよな。いや、良すぎるくらいか」


衛宮士郎。俺の友人で学校の便利屋と呼ばれている男。性格は至って温厚。人当たりが良く、悪い

噂はまったくない。頭の赤毛が印象に残る、今時珍しいほどの好青年だ。


「何を言う。それはお前も同じだろう、相沢」


何故か柳洞は、呆れた様な表情を浮かべながら言った。


「は? 何がだ?」


柳洞の呆れる理由が本当に分からない俺は、オウム返しに訊き返す。


「人が良いという所だ。お前も衛宮と引けを取らんぞ」


何を言っておる、と付け足す。


「そうか〜?」


「まぁ、すぐ人をからかう魔性のような性格はともかく、そんな相沢だからこそ水瀬達に好かれて

おるのだろうな」


かんらかんらと、何が可笑しいのか柳洞は笑う。失礼な奴だ。だけど、こんな所が生徒会長に選ば

れた理由にあるんだろうな。柳洞が下級生からも慕われ、教師からも頼りにされているのが良く分

かる。

久瀬も本当は良い奴だったが、周囲の期待と家の名に恥じないような行動を父親に言いつけられ、

そのプレッシャーに押し潰された結果が一年前の事件だ。まぁ、舞と佐祐理さんも俺と久瀬がその

辺りの事情を説明したら、気を悪くもせずに許してくれたから良かった。

そんな事を考えていると、がらっと教室のドアが開いた。


「一成、ストーブの修理終わったぞ…って、祐一?」


片手にスパナを持って教室から出てきたのは俺の友人である衛宮士郎だった。手にはストーブを修

理した名残である炭の汚れが目立つ。


「よ、士郎。相変わらず朝早いな」


「いや、俺は普通だよ。水瀬は一緒じゃないのか?」


「あぁ、家に置いてきた」


俺がそう言うと士郎と柳洞は苦笑した。こいつらは名雪の寝起きの悪さを知っているからな。俺が

教えたから。


「怒られるんじゃないか?」


こちらの身の心配をしての忠告を士郎がする。だけど、名雪が怒ったとしても威圧感などあるわけ

がない。香里や天野、佐祐理さんに舞、秋子さんを怒らせれば話は別だが。


「あいつが怒っても怖くない。まぁ、紅しょうが攻撃は流石に怖いけどな」


「何なのだ、その紅しょうが攻撃と言うのは……。意味が分からんぞ」


柳洞に突っ込まれた。…言葉だけ聞いてると、酷く危ないな。言っておくが俺はノーマルだぞ?


「じゃ、俺は教室で一眠りするから。備品修理、頑張ってくれ。もし、何か必要だったら手伝うし」


まぁ、士郎の補助や柳洞の生徒会関係の書類整理などなら俺にも手伝えるだろう。


「うむ、気持ちだけ受け取っておく。衛宮、次は生徒会室だ。つい先日急遽逝ってしまわれた」


「おい、一成。逝ったなら買い換えた方が早いぞ」


俺もそう思う。


「そう言うな。俺から見れば臨終だが、お前から見ればただの仮死状態かもしれん」


柳洞と士郎はあれこれ喋りながら生徒会室へと向かっていく。あいつは機械関係得意だからな……。

俺も暖房壊れたら頼むか。報酬は秋子さんの手料理か、俺のポケットマネーだな。

二人を見送り、誰もいない3−A教室の自分の席で俺は鞄―中に入っているのは勉強道具ではなく

暇潰しの小説や、いざと言う時の為の武器だ―を枕にして意識を闇へと沈めた…………。







「相沢君、起きなさい」


「……ん」


ゆさゆさと体を揺すられる。その揺れ心地が絶妙とも言わんばかりに俺の睡眠欲を湧き立て、俺を

さらなる闇の中へと誘う。


「相沢君……」


俺を起こそうと試みている人の声すらも、睡眠を妨げるどころか逆に子守唄に聴こえてしまう。何

度揺すり声を掛けて起こそうとしても反応しない俺に、誰かは痺れを切らして――――


「いい加減に、起きなさい!」


――――叫んだ。それと同時に俺の頭部に物凄い衝撃が走り、次に激痛が俺を襲った。


「うぐぉぉぉぉぉぉぉ!?」


あまりの激痛に机から転げ落ち地面をのた打ち回る。その間も、机の脚や椅子などに頭をぶつけ痛

みが倍増していく。

だ、誰だ……この俺の素晴らしい頭部を殴打してくれた奴は。


「み、美坂さん? 流石にそれはやりすぎでは?」


「遠坂さん、相沢君にはこれぐらいが丁度良いのよ」


頭上から聞こえるのは香里と遠坂の声。となると、威力からして香里が放った攻撃か。散々地面を

転がった後、俺はゆっくりと起き上がる。服についた汚れをパンパンと払い落とし、事の元凶を睨

みつけた。


「香里……お前、俺に何の恨みがあって俺の後頭部を殴打した? もしつまらん理由ならば体で慰

謝料を払ってもらうぞ」


無論、冗談だが。俺の台詞に香里は頬を赤らめる。ふっ、初い奴よのう。


「な、何を言ってるのよ」


「まぁ冗談だ、気にするな。で、心地良い眠りに揺られていた俺を叩き起こした理由を教えてもら

うか? それに、何故遠坂がいる」


辺りを見回すと誰もいない。む、移動教室か? にしては、辺りが静か過ぎる気がするが……。そ

れに、何やら俺達の体を薄く赤い光が照らしている。

……何か、嫌な予感がするのは気のせいなのでしょうか大佐。


「遠坂、少し訊くが今は移動教室か?」


「既に放課後ですよ」


無情にも俺の予想は的中していたようだ。まさか、HR前から昼休みを通り越して放課後まで眠り

続けるとは。俺は名雪か? むむ、非常に危険な状態になりつつあるな。


「それにしても相沢君、HRからずっと寝てましたね。流石に起きるかと思いましたけど、今まで

ずっと寝てらしたから驚きました」


「まるで名雪ね。何、名雪と一緒に住んでるうちに感染でもした?」


親友を病原菌扱いとは、中々きついお方。女王様タイプの香里らしいと言っちゃ、らしいが……末

恐ろしい。


「いや、名雪病に感染すれば十二時間以上睡眠を取る症状が発生する筈だ。今のところ、そんな症

状は確認されていない」


「後は苺狂化と猫に対して異常なまでの反応を示す、と言った所かしら」


本人が聞いたら間違いなく拗ねるか怒るかする事を俺と香里ははっきり口にする。そんな俺達を遠

坂が苦笑しながら見つめていた。


「ん……さて、帰るとするか。サンキュな、香里、遠坂」


「いえ、私達が学級委員の仕事で残っていて良かったです。でなければ相沢君、ずっと寝ていたか

もしれませんし」


くすり、と遠坂はいかにもお嬢様といった笑いを零す。あー……何か秋葉ちゃんの事を思い出すな。

彼女も怒った時とか妙に丁寧な口調になる事があるが、今の遠坂はその時の秋葉ちゃんそっくりだ。

正直、寒気が走る。それを持ち前の忍耐力で封じ込め、もう一度礼を言う。


「よっと……」


それなりに重い鞄を持って肩に担ぐ。それにしても、何か体がだるい。小さく深呼吸をして気持ち

を落ち着け、校門まで香里と遠坂と一緒に行きそこで別れた。

少し商店街に寄り道をして、誰かと遭遇するかなぁ……と思ったが、意外にも誰とも会わずに帰る

ことが出来た。まぁ、教室を出た時既に六時を過ぎてたからな。部活組も帰っている筈だ。商店街

で軽く珈琲を飲んで水瀬家に帰る頃には、辺りは暗くなり時刻は七時を回っていた。

その後名雪達と夕食を食べ、順番に風呂へと入って部屋に戻る。


「はぁ、疲れた……」


俺はベッドに横になる。何だか良く分からないが、今日はいつもより余計に疲れた。やっぱり、こ

れも最近冬木を包む大源マナの異常のせいかもしれないな。

高位の魔術師となれば、空気中に漂う大源マナを取り込み、小源オドへと返還することが出来る。だが、そ

れ以外の魔術師でも大源マナに何か異常が起これば多少なりとも体の調子が狂わされてしまう。俺もご

多分にもれず、狂わされてしまったらしい。


「こういう時は眠って魔力を整えるしかないか……」


そのまま、目を瞑り深い闇の中へと沈んで――


――ドクン――



「っ!」


がばっ、と跳ね起きる。外はもう暗闇に包まれている。なんだ? ベッドから起き上がり、駆け足

で居間へと向かう。


「秋子さん」


「祐一さんも感じましたか……」


こく、と頷く。やはり秋子さんも感じていたか。時刻は既に十時を少し回ったという所。名雪の活

動時間は終わり、あゆと真琴も珍しくもう眠っている。


「新都の方からですね、これは……」


「分かるんですか?」


俺には漠然とした殺気と魔力の残留しか感じられない。やはり、秋子さんも母さんの妹なだけあっ

て、魔術師としての才能があるんだな。


「えぇ。恐らく、ですが」


「……俺が行ってみます」


俺がそう言うと秋子さんは驚いた顔をする。


「危険すぎます!」


「でも、もし新都で何かあったらでは遅いです。それに、この魔力は少し異常です。俺達『こちら

側』の人間じゃないと、処理しきれませんよ」


秋子さんもそう思っていたのか、顔を曇らせる。そして、俺の意見を聞き入れてくれた。

すぐに部屋に戻り着替え、俺が親父から貰い受けた武器……三咲町に住む俺の親友も所持している

七夜の短刀……『七ツ夜』を持って俺は新都への道のりを走り出した。


つづく





人物情報が更新されました。


相沢祐一 十八歳 魔術師
身長・体重 178cm 61kg
使用魔術  魔眼

備考
魔術師の家系である『相沢』と退魔の家系である『七夜』との間に生まれて青年。
優秀な魔術師になると思われたが、魔術の才能がまったくなく魔術を何一つ習得
出来なかった。その代わり、『七夜暗殺術』の技は完全にマスターし、自己流で
技を編み出している。容姿はKanon本編とほぼ同じ。


水瀬秋子 ??歳 一般人?
身長・体重 一切不明
使用魔術  なし

備考
祐一の叔母。旧姓『相沢秋子』。祐一の母親がいなければ、彼女が『相沢』の後
継者であったが祐一の母が後を継いだ為魔術を習わずに生きる。魔術の存在は姉
から聞かされておりある程度なら知っている。
彼女が高校を卒業すると同時に水瀬宗次と結婚。名雪が生まれ、二歳の頃宗次は
病死。その後一人で名雪を育てる。年齢不詳の謎の人。


美綴綾子 十八歳 一般人
身長・体重 本編参照
使用魔術  なし

備考
Fate登場キャラの一人。祐一のクラスメイトであり、弓道部主将。一年前転校し
てきた祐一と北川との漫才を見て、二人と意気投合する。


遠坂凛  十八歳 魔術師
身長・体重 本編参照
使用魔術  宝石魔術 ルーン魔術(ガンドのみ)

備考
Fate本編のヒロイン。祐一とはクラスメイトであり、香里とは学年主席を巡り静
かに争い合っている仲。だが、決して仲が悪い訳ではない。逆に良き友人として
付き合っている。


衛宮士郎 十八歳 魔術師
身長・体重 本編参照
使用魔術  強化 投影

備考
Fate本編主人公。冬木市に来たばかりの祐一を駅で見つけ保護し、それから交友
関係を結ぶ。祐一、北川の漫才を見てたまに突っ込んでしまう自分がちょっと情
けないと感じている。


柳洞一成 十八歳 一般人
身長・体重 本編参照
使用魔術  なし

備考
Fate登場人物その二。柳洞寺の住職の息子で、士郎と祐一の友人。久瀬の後釜を
継いで生徒会を率いる生徒会長。色々と騒ぎを起こす祐一と北川に困っているが、
本人もそれなりに楽しんでいる模様。




後書きという名の座談会


祐樹「あー疲れた」


祐一「我が名は相沢祐一! 全てを断つ剣なりぃぃぃ!」


斬艦刀を携え、祐一が祐樹を袈裟懸けに斬りつける。


祐樹「うべらばっ!?」


祐一「どうだ……っ」


祐樹「いきなり斬艦刀で斬りかかってくるなっ! 危ないだろう!」


祐一「お前も大概不死身だよな」


祐樹「まぁ、後書きキャラは大体不死身だし所詮デジタル世界だしな」


祐一「そんな現実的に言われても……」


祐樹「現実と空想の区別をつけないと犯罪者になっちまうしな。俺は警察のお世話になる気はない」


祐一「結構事件とか多いらしいしな、そっちは」


祐樹「たまには現実を忘れて空想の中に逃げたい事もあるさ」


祐一「そうか……。さて、あんまり長ったらしいのも何だし、次回予告行くか」


祐樹「七ツ夜を持ち、殺気の気配を頼りに新都へと向かう祐一」


祐一「間一髪で襲われていた一般人を助け出すが、襲っていた相手はサーヴァントだった」


祐樹「人間対サーヴァントの戦い。祐一は善戦するが相手は英霊、なす術もない」


祐一「そして、敵のサーヴァントが宝具を使用する……!?」


祐樹「微妙な次回予告だが、この辺で」


祐一「普通、宝具なんて喰らったら一撃だよな……」


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送